リサイズはクリックかドラッグ

実行時にコンポーネントを組み込む

これも、一般的な利用方法です。設計時にはフォーム上に ComponentOne コンポーネントを配置せず、実行時に動的にそのインスタンスを作成することを想定しています。例えば、C1FlexGrid コントロールのエディターとして C1TextBox コントロールのインスタンスを動的に生成し、C1FlexGrid と連携させて利用する場合です。

この場合、プロジェクトに Licenses.licx が追加されないか、既存の Licenses.licx ファイル内に適切なライセンス情報が含まれていないため、開発ライセンスが正しく認識されません。その結果、アプリケーションがトライアル版として動作したり、ビルド時にライセンスエラーが発生したりする要因となります。

この問題を解決するには、主に以下のいずれかの方法を実行します。

解決策1:設計時に ComponentOne コンポーネントの一時的なインスタンスをフォーム上に配置する

設計時に、プロジェクトのいずれかのフォームに対し、一時的に該当コンポーネントのインスタンスを配置します。これにより、Licenses.licx ファイルが作成され(存在しない場合)、そのコンポーネントに対するライセンス情報が追加されます。Licenses.licx ファイルにライセンス情報が追加された後で、そのコンポーネントはフォーム上から削除することができます。

解決策2:Licenses.licx ファイルを直接作成・編集する

Licenses.licx ファイルは埋め込みリソースとしてプロジェクトに含まれるテキスト形式のファイルです。このファイルを手動で作成・編集する場合は、以下の手順に従います。なお、このプロジェクトでは、実行時にインスタンスを生成する ComponentOne コンポーネントのアセンブリが、あらかじめ参照設定に追加されているものとします。

  1. Visual Studio IDE(統合開発環境)を起動し、目的の WPF プロジェクトを開きます。

  2. ソリューションエクスプローラを開き、プロジェクトの[Properties]ノード(C#)あるいは[My Project]ノード(VB.NET)上で右クリックします。次に、コンテキストメニューから[追加]-[新しい項目]を選択します。

    実行時にコンポーネントを組み込む 01
  3. 新しい項目の追加」ダイアログにて[テキスト ファイル]テンプレートを選択し、そのファイル名を「Licenses.licx」に変更します。

    実行時にコンポーネントを組み込む 02
  4. OK ボタンをクリックします。Licenses.licx ファイルが作成され、プロジェクトに含まれます。

    実行時にコンポーネントを組み込む 03
  5. プロパティウィンドウ」を開き、Licenses.licx のプロパティが、[完全パス]を除き以下の画像と同じ設定となっていることを確認します。

    実行時にコンポーネントを組み込む 04
  6. licenses.licx ファイル」トピックに記載されているライセンス情報一覧の記載を参考に、実行時に動的に生成されるアセンブリに対するライセンス情報を Licenses.licx 内に記述します。以下は、C1BarCode コンポーネントと C1FlexGrid コンポーネントを使用する場合の記載例となります。

    C1.WPF.BarCode.C1BarCode, C1.WPF.BarCode.<ターゲット FW バージョン>
    C1.WPF.FlexGrid.C1FlexGrid, C1.WPF.FlexGrid.<ターゲット FW バージョン>

    メモ メモ

    テキストの1行につき1つのコンポーネントに対するライセンス情報を記述します(記載順は任意です)。

  7. アプリケーションをリビルドおよび実行し、ライセンスに関する警告やエラーが発生しないことを確認します。何らかの警告やエラーが発生する場合は、上記5~6の手順を見直してください。

    注意 メモ 注意

    ビルド/リビルドを実行する環境においては、あらかじめ製品版/トライアル版いずれかのライセンス認証が適切に行われている必要があります。どちらのライセンスも存在しない場合、ビルド/リビルドを実行した際にライセンスエラーが発生します。

参照