GrapeCity SPREAD for Windows Forms 11.0J 移行ガイド
SheetView

SheetViewに関する変更点は、次のとおりです。

SheetView.SheetName

10.0Jでは、ユーザーはシート名に任意の文字列値を設定できました。エクスポート時には、Excelで無効とみなされる文字("?:/\\*[]")はすべて、"_"に変換されました。

11.0Jでは、SheetView.Nameに値が割り当てられるとすぐに、シート名が検証されます。無効と見なされる文字がシート名に割り当てられていると、例外がスローされます。

SheetView.ClearRange(int row, int column, int rowCount, int columnCount, bool dataOnly,ClipboardCopyOptions copyOptions) ClipboardCopyOptions.AsString、ClipboardCopyOptions.AsStringSkipHiddenおよびClipboardCopyOptions.Valueオプションの場合:

11.0Jでは、ClearRangeを呼び出すと、範囲内のセルの式もクリアされるようになります。

ClipboardCopyOptions.Formulaオプションの場合:

10.0Jでは、行式とセル式が同時に存在する場合、このメソッドは行式ではなくセル式のみをクリアしました。
11.0Jでは、行式とセル式が同時に存在する場合、このメソッドはセル式と行式の両方をクリアします。
SheetView.AddCustomName() 11.0Jでは、ユーザーが入力するカスタム名に無効な文字が含まれている場合、そのカスタム名がシートに追加されません。
SheetView.Protect SheetView.Protectのデフォルト値が「true」から「false」に変更されました。また、StyleInfo.Lockedのデフォルト値が「false」から「true」に変更されました。この変更により、ユーザーがExcelへのエクスポートを実行するとき、Excelのデフォルトと同様にワークシートのロックが解除された状態で出力されます。この変更はExcelの動作に合わせることを目的として行われました。
SheetView.SetValue 11.0Jでは、設定する値の型に合わせてオーバーロードが追加されました。そのため、第3引数にNothingを設定した場合、ビルドエラーになります。 SetValueメソッドを使用してセルにNothingを設定したい場合、以下のように明示的に型変換してください。

FpSpread1.ActiveSheet.SetValue(0, 0, DirectCast(Nothing, Object))
データ連結時のアクティブセル 以前のバージョンでは、SPREAD上のすべての行を削除し、再度別のデータを連結した時、削除前のアクティブセルの列インデックスが維持されていました。(例:B3セルが選択された状態で行をすべて削除し、再度別のデータをそのSPREADに連結すると、B1セルがアクティブセルになりました。)

11.0Jでは、行をすべて削除した時にアクティブセルは初期化(行・列インデックスともに0)され、再度データ連結した時に削除前の列インデックスが維持されません。
結合セル

10.0Jでは、結合セルをクリックすると最初の先頭セル(アンカーセル)のみが選択状態になります。11.0Jでは、結合セルをクリックすると結合されたすべてのセルが選択状態になります。この変更は、結合セルの値をクリップボードへコピーする指しの動作にも影響します。

11.0.4500.2012での変更点に戻る

 

 


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