GrapeCity PlusPak for Windows Forms 11.0J
ショートカットキーの割り当て

Shortcuts プロパティが参照するShortcutCollectionオブジェクトを使って、コントロールの機能を特定のキーに割り当てることができます。

登録可能な機能
カレンダーコントロールでは、以下の4つの機能をショートカットキーに登録できます。

  • フォーカスを次のコントロールに移動する。
  • フォーカスを前のコントロールに移動する。
  • コントロールの内容をクリアする。
  • システム日付を取得する。

キーの割り当て
ショートカットキーを登録するには、ShortcutCollectionオブジェクトのAddメソッドを使用します。

たとえば、[Ctrl]+[N]キーで次のコントロールへ移動する場合は、以下のようになります。

GcCalendar1.Shortcuts.Add( _
    System.Windows.Forms.Keys.N Or System.Windows.Forms.Keys.Control, _
    GrapeCity.Win.Calendar.KeyActions.NextControl)
gcCalendar1.Shortcuts.Add(
    System.Windows.Forms.Keys.N | System.Windows.Forms.Keys.Control,
    GrapeCity.Win.Calendar.KeyActions.NextControl);
KeyActions列挙体に設定可能な値は、次のとおりです。System.Windows.Forms.Keys列挙体については、「Web サイトKeys 列挙体(MSDN)」を参照してください。

KeyActionsの値 説明
NextControl フォーカスを次のコントロールに移動します。
PreviousControl フォーカスを前のコントロールに移動します。
Clear コントロールの内容をクリアします。この機能は、デフォルトで[F2]キーに割り当てられています。
Now システム日付を取得します。この機能は、デフォルトで[F5]キーに割り当てられています。

注意事項
ショートカットキーを割り当てるときの4つの注意点について説明します。

1. すでに使用されているキー

Windowsとコントロールが使用しているキーをショートカットキーに割り当てると、本来の動作が正しく行われなくなることがあります。

Windowsが使用しているキー
キー 説明
[F1] Windowsヘルプの起動
[F10] メニューバーをアクティブにする
[Help] Windowsヘルプの起動
[Shift]+[F1] コンテキストヘルプの起動
[Shift]+[F10] コンテキストメニューの表示
[Ctrl]+[Shift]+[Esc] タスクマネージャの起動
[Ctrl]+[Esc] スタートメニューの表示

コントロールが使用しているキー
このヘルプの「キーボードからの操作」に記載されているキー

2. ボタン関連プロパティの設定

以下のプロパティの設定は、特定のキーの動作に影響を与えます。これらのキーをショートカットキーに割り当てる場合は、細心の注意が必要です。

プロパティ 関連するキー
AcceptButton(フォーム) [Enter]
CancelButton(フォーム) [Esc]

3. 重複したキーの割り当て

ShortcutCollectionオブジェクトには、それぞれ異なるキーを登録してください。ただし、KeyActions列挙体のNextControlとNextField、PreviousControlとPreviousFieldの各組み合わせには、それぞれ同じキーを設定することが可能です。

4. KeyDownイベントによるキーフック

ShortcutCollectionオブジェクトに割り当てたキーコードをコントロールのKeyDownイベントでフックすることはできません。これは、1つのキーに複数の動作が割り当てられ、予期できない結果をまねくことのないようにするためです。ショートカットキーに設定したキーについては、KeyDownイベントなどのキー関連イベント内で操作しないようにしてください。

   
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