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データベースへの接続

GcCalendar コントロールをデータベースに接続するには、次の2つの手順が必要です。

  1. データベースに接続してデータセットを作成する。
  2. データセットをコントロールに接続する。

データセットを作成する方法には、設計時にVisual Studioのデータ ソース構成ウィーザードを利用する方法と、コードで作成する方法の2種類があります。以下では、項目に分けてデータベースに接続する方法を解説します。なお、接続するデータベースは、日付時刻型のデータを格納した Sample.mdb を例にしています。


注意事項
カレンダーコントロールでデータ接続をサポートしているプロパティは、以下の2つです。


SelectedDateプロパティにデータ接続する場合は、SelectionMode プロパティをSelectionMode.Oneに設定して単一選択モードにしておく必要があります。

さらに、FocusDateとSelectedDateの各プロパティにデータを接続する場合は、以下の順序でコードを記述する必要があります。この順序が異なると、エラーが発生して正常にデータを接続できません。これは、FocusDateプロパティとSelectedDateプロパティが、Null値をサポートするためにコントロール内部で特別な処理を行っていることに起因しています。

  1. データセットの生成
  2. データセットのクリア
  3. データ接続の設定
  4. データセットの再設定
データ ソース構成ウィザードによる接続

プロジェクトにデータソースを追加

データ ソース構築ウィザードを使用してプロジェクトにデータソースを追加します。

  1. [データ]メニューの[新しいデータ ソースの追加(N)]を選択します。
  2. 「データ ソース構成ウィザード」が起動したら「データベース」を選択して[次へ]ボタンをクリックします。
  3. 「データ接続の選択」画面で[新しい接続]ボタンをクリックします。
  4. 「接続の追加」ダイアログで、次のように選択し、[接続のテスト]ボタンを押して接続を確認します。
    ・ データ ソース: Microsoft Access データベース ファイル
    ・ データベース ファイル名: Sample.mdb
  5. [OK]ボタンをクリックします。
  6. 「データ接続の選択」画面で[次へ]ボタンをクリックします。
  7. ファイル コピーの確認メッセージボックスで[はい] をクリックします。
  8. 「接続文字列をアプリケーション構成ファイルに保存する」画面で[次へ]ボタンをクリックします。
  9. 「データベース オブジェクトの選択」画面で、「データセット内に指定するデータベース オブジェクト」から「メール」テーブルのチェックをONに設定し、[完了]ボタンをクリックします。

コントロールに接続

カレンダーコントロールのSelectedDateプロパティに「メール」テーブルの「受信日時」フォールドを接続します。

  1. フォームにGcCalendar コントロール(GcCalendar1)を貼り付けます。
  2. GcCalendar コントロールを選択しプロパティウィンドウを開きます。
  3. (DataBindings) の SelectedDate プロパティのドロップダウンウィンドウを開きます。
  4. 「受信日時」を選択することで、SelectedDateプロパティが「受信日時」フォールドに接続されます。

データ ソースウィンドウからドラッグ&ドロップ(Drag Once 接続)

プロパティを設定するほかに、データソースウィンドウからドラッグ&ドロップして簡単にデータに接続したコントロールを貼り付けることもできます。

  1. 「データソース」ウィンドウを開き「メール」テーブルが追加されたことを確認します。
  2. 「メール」-「受信日時」のドロップダウンメニューから [GcCalendar] を選択します。[GcCalendar] がメニューに表示されない場合、[カスタマイズ] で表示されるダイアログで「GcCalendar」を有効にします。
  3. 「データソース」ウィンドウから「受信日時」をフォームにドラッグ&ドロップします。
  4. 「受信日時」フィールドに接続したGcCalendar コントロールがフォームに貼り付けられます。
コーディングによる接続

データセットを作成

データセットを作成する前に、OleDbConnectionとOleDbDataAdapterの各オブジェクトを生成しておく必要があります。また、データベースのフルパスは、環境に合わせて設定し直してください。

Imports System.Data.OleDb

Friend aConn As OleDbConnection = New OleDbConnection( _
    "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;" _
    + "Data Source= ..\Data\Sample.mdb;")
Friend aDA As OleDbDataAdapter = New OleDbDataAdapter( _
    "SELECT 受信日時 FROM [メール]", aConn)
Friend aDS As DataSet = New DataSet()
using System.Data.OleDb;

private OleDbConnection aConn = new OleDbConnection(
    "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;"
    + "Data Source= ..\Data\Sample.mdb;");
private OleDbDataAdapter aDA  = new OleDbDataAdapter(
    "SELECT 受信日時 FROM [メール]", aConn);
private DataSet aDS = new DataSet();

データセットをコントロールに接続

データセット(aDS)をカレンダーコントロールに接続する前に、aDSにテーブルを格納しておく必要があります。最初のコードは、そのためのものです。次に、データセットのaDSをカレンダーコントロールのDataBindingsプロパティに設定します。

DataBindingsプロパティが参照するControlBindingsCollectionオブジェクトのAddメソッドの引数には、次のように設定します。

  • 第1引数:データをバインドするプロパティ名(文字列型)
  • 第2引数:対象となるデータセット
  • 第3引数:データをバインドするテーブルと列名(文字列型)
aDA.Fill(aDS, "メール")
GcCalendar1.DataBindings.Add("SelectedDate", aDS, "メール.受信日時", True)
aDA.Fill(aDS, "メール");
gcDateTime1.DataBindings.Add("VSelectedDatealue", aDS, "メール.受信日時", true);
   
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