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標準軸
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Chartコントロールは、設計時、または実行時にグラフ軸の設定を変更する手段を提供します。グラフ軸は、グラフ内にプロットされたデータを理解するのに役立ちます。

軸の種類

大部分の2Dグラフには数値軸(AxisY)とカテゴリ軸(AxisX)があります。3Dグラフにはもう1つの数値軸(AxisZ)があります。これらの軸は実行時にChartAreaオブジェクトからアクセスして、スケール、ラベル、各種書式のプロパティの設定を制御することができます。これらのプロパティを実行時に設定して表示させるには、軸のVisibleプロパティを「True」に設定する必要があります。

軸設定の変更

軸設定を変更するには、設計時にChartコントロールをクリックして[プロパティ]ウィンドウを使用するか、実行時にグラフのChartAreaオブジェクトからコードで行います。

軸範囲の変更

軸の範囲を設定するには、MaxMinプロパティを設定する必要があります。これはグラフの系列の数値に対応します。また、主目盛を表示させるには、MajorTickStepプロパティも設定する必要があります。Stepプロパティは、ラベルまたは目盛(あるいはその両方)の数値軸上の表示位置を制御します。

Visual Basic

Visual Basicコード
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With Me.ChartControl1.ChartAreas(0).Axes("AxisY")
   .Max = 100
   .Min = 0
   .MajorTick.Step = 10
End With

C#

C#コード
コードのコピー

this.chartControl1.ChartAreas[0].Axes["AxisY"].Max = 100;
this.chartControl1.ChartAreas[0].Axes["AxisY"].Min = 0;
this.chartControl1.ChartAreas[0].Axes["AxisY"].MajorTick.Step = 10;

Chartコントロールは、対数目盛もサポートします。対数目盛では各数値間の変化の割合に対応する2点間の垂直間隔を表示することができます。対数目盛を使用するにはAxisTypeプロパティを「Logarithmic」に設定します。

ラベルの表示

軸にラベルを表示するには、LabelsGapプロパティの値を指定し、LabelFontプロパティを設定し、LabelsVisible「True」に設定する必要があります。これらのプロパティは[AxisBaseコレクションエディター]内で設定可能です。このエディタにアクセスするには、設計時にChartAreas (Collection)プロパティの横にある省略符号(...)ボタンをクリックし、次にChartAreaAxes (Collection)プロパティをクリックします。

ラベルがまず描画され、次にグラフが残りの領域に入ります。そのため、角度を付けたラベルを使用する場合は、グラフを十分に大きく作成してください。

軸上の数値の代わりにラベルに使用する文字列を指定するには、設計時にLabels(コレクション)プロパティを使用するか、実行時に文字列配列をLabelsプロパティに割り当てます。また、軸ラベルを軸の外側と内側のどちらに表示するかを指定するには、LabelsInsideプロパティを使用します。デフォルトでは、ラベルは軸線の外側に表示されます。

数値軸のラベル書式の設定

数値軸のラベル書式を設定する場合は、LabelFormatプロパティを使用します。LabelFormatプロパティは[AxisBaseコレクションエディター]から参照することができます。

例えば左の画像のように桁区切りを表示したいような場合、LabelFormatプロパティに「{0:c}」のように指定すれば、出力は「\1,213」のような値を出力します。また「{0:#,###円}」のように指定すれば「1,213円」のような値を出力します。LabelFormatは.NET Framework標準コントロールのListControl.DataFormatStringプロパティと同じ書式を使用することができます。

注意: LabelFormatプロパティを使用して任意の目盛間隔を設定する場合は、SmartLabelsプロパティが「False」に設定されている必要があります。
 

第2軸

デフォルトでは、Chartオブジェクトは2本目のX軸とY軸(AxisX2とAxisY2)を含んでいます。設計時か実行時に、Visibleプロパティを含むAxisX2、またはAxisY2の適切なプロパティを設定することにより、データをプロットする2本目の軸を指定することができます。2本の軸を使用して同一データを2つの異なる目盛上に表示する場合、たとえば、第1軸は実データ値の目盛を表示し、第2軸は対数目盛を表示するように設定することができます。

Visual Basic

Visual Basicコード
コードのコピー

' AxisY(第1軸)のプロパティを設定します。
With Me.ChartControl1.ChartAreas(0).Axes("AxisY")
    .Max = 25
    .Min = 0
    .MajorTick.Step = 5
End With

' AxisY2(Y2軸)のプロパティを設定します。
With Me.ChartControl1.ChartAreas(0).Axes("AxisY2")
    .Max = 1000
    .Min = 0
    .MajorTick.Step = 200
' 第2軸の目盛を対数に設定します。
    .AxisType = GrapeCity.ActiveReports.Chart.AxisType.Logarithmic
    .Visible = True
End With

C#

C#コード
コードのコピー

// AxisY(第1軸)のプロパティを設定します。
this.chartControl1.ChartAreas[0].Axes["AxisY"].Max = 25;
this.chartControl1.ChartAreas[0].Axes["AxisY"].Min = 0;
this.chartControl1.ChartAreas[0].Axes["AxisY"].MajorTick.Step = 5;

// AxisY2(Y2軸)のプロパティを設定します。
this.chartControl1.ChartAreas[0].Axes["AxisY2"].Max = 1000;
this.chartControl1.ChartAreas[0].Axes["AxisY2"].Min = 0;
this.chartControl1.ChartAreas[0].Axes["AxisY2"].MajorTick.Step = 200;

// 第2軸の目盛を対数に設定します。
this.chartControl1.ChartAreas[0].Axes["AxisY2"].AxisType =
    GrapeCity.ActiveReports.Chart.AxisType.Logarithmic;
this.chartControl1.ChartAreas[0].Axes["AxisY2"].Visible = true;