TextBoxコントロールのHeadingLevelプロパティを使用してレポートの階層構造を定義することができます。たとえば、レポートのタイトルを表示するTextBoxのHeadingLevelプロパティをHeading1に設定し、グループヘッダを表示するTextBoxのHeadingLevelプロパティをHeading2に設定すると、見出しマップのHeading1エントリの下にすべてのHeading2エントリがまとめられます。

以下の手順は、レポートに含まれるTextBoxコントロールのHeadingLevelプロパティがすでに設定されていることを前提とします。詳細については、「見出しマップに項目の追加」を参照してください。

1. レポートエクスプローラで、［レポート］を右クリックして［レポートプロパティ］を選択します。
2. ［レポート］ダイアログが表示されたら、［見出しマップ］ページへ移動します。
3. ［見出しマップ］ページで、［ソース］を［Headings Only］に設定し、必要に応じてドロップダウンリストから［ナンバリング形式］を選択します。

   ヒント: ［ソース］を［Labels and Headings］に設定してラベルと見出しの両方を見出しマップに含めることもできます。

4. ［OK］をクリックしてダイアログを閉じます。

ページレポート/RDLレポートに含まれるコントロールのLabelプロパティまたは見出しマップラベルを設定することで、コントロール間の親子関係に基づく階層構造を見出しマップで示すことができます。たとえば、Listデータ領域とTextBoxコントロールのLabelプロパティまたは見出しマップラベルを設定してから、Listデータ領域内にTextBoxコントロールを配置したとします。見出しマップを表示すると、TextBoxのラベルがListデータ領域のラベル内に入れ子になって表示されるため、表示が階層的になります。同様に、データ領域の複数のグループに見出しマップラベルを設定した場合、設定したとおりに互いに入れ子になった階層でグループのラベルが見出しマップに表示されます。

以下の手順は、レポートに含まれるコントロールのLabelプロパティまたは見出しマップラベルがすでに設定されていることを前提とします。詳細については、「見出しマップに項目の追加」を参照してください。

1. レポートエクスプローラで、コントロールを右クリックして［レポートプロパティ］を選択します。
2. ［レポート］ダイアログが表示されたら、［見出しマップ］ページへ移動します。
3. ［見出しマップ］ページで、［ソース］を［Labels Only］に設定し、必要に応じてドロップダウンリストから［ナンバリング形式］を選択します。

   ヒント: ［ソース］を［Labels and Headings］に設定してラベルと見出しの両方を見出しマップに含めることもできます。

4. ［OK］をクリックしてダイアログを閉じます。

上記の手順で設定した見出しマップを表示するTableOfContentsコントロールをレポートレイアウトにセットアップするには、以下の手順に従います。

ページレポートにTableOfContentsコントロールを追加するには

1. レポートデザイナで、［新規］タブをクリックしてレポートレイアウトに新しいページを追加します。
2. ツールボックスからTableOfContentsコントロールをページ1にドラッグ＆ドロップし、ページ2を使用してレポートのメインコンテンツを表示するためのレイアウトを作成します。TableOfContentsを含むページにメインコンテンツのレイアウトを作成すると、レポートに表示されるデータのフローが崩れる場合があります。
3. デザイナ面でTableOfContentsコントロールを選択して［プロパティ］ウィンドウへ移動し、FixedHeightプロパティを設定します。FixedHeightプロパティの使い方は、他のレポートコントロールのFixedSizeプロパティとほぼ同じです。

   メモ: OverflowPlaceHolder(ページレポート)コントロールを配置し、そのOverflowNameプロパティを使用してToCコントロールにリンクすることにより、ToCコントロールの固定サイズに収まらないデータを表示することもできます。

RDLレポートにTableOfContentsコントロールを追加するには

1. ツールボックスからTableOfContentsコントロールをレポートのデザイナ面上にドラッグ＆ドロップします。このコントロールの用途を考えると、レポートレイアウトの先頭または最後に配置するのが妥当です。

1. TableOfContentsコントロールを選択して［Levels（コレクション）］プロパティをクリックし、表示された省略記号ボタン(...)をクリックします。
2. ［LevelDesignerコレクションエディター］が表示されたら、［追加］ボタンを使用して、見出しマップに表示するエントリ階層のレベルを必要なだけ追加します。これにより、入れ子になった各レベルでエントリをカスタマイズすることができます。単一レベルだけを使用すると、すべてのTableOfContentsエントリが同じレベルに列挙されます。
3. 各レベルを選択し、LevelDesignerコレクションエディターで関連するプロパティを設定します。DisplayPageNumberやDisplayFillCharacterなどの全般的なプロパティのほか、BackgroundColor、Font、Paddingといった個々のレベルの外観に関するプロパティがあります。これらのプロパティは選択したレベルに表示されるすべてのエントリに直接適用されるので、レポート作成者が自由にカスタマイズすることができます。TableOfContentsコントロールの重要なプロパティの詳細については、「TableOfContents（Professional）」を参照してください。

   メモ: すべてのレベルまたは個々のレベルのナンバリング形式を設定することもできます。そのためには、レポートダイアログを使用するかTableOfContentsコントロールに直接適用されるDocumentMapプロパティを使用して、見出しマップレベルのナンバリング形式を設定します。詳細については、「見出しマップに項目の追加」を参照してください。

4. ［OK］をクリックしてダイアログを閉じ、デザイナ面に戻ります。
5. ［プレビュー］タブへ移動して、レポート出力に含まれるTableOfContentsを表示します。
6. いずれかのTableOfContentsエントリをクリックすると、レポート内のターゲットレポートコントロールへ移動します。

StyleNameプロパティを使用してTableOfContentsコントロールにスタイルを適用するには、以下の手順に従います。

1. 新規スタイルシートを作成し、TableOfContentsコントロールに適用するスタイルを追加します。スタイルの種類およびスタイルシートを作成する方法の詳細については、「スタイルの操作」を参照してください。
2. レポートにスタイルシートを適用します。デザイナ上でレポートにスタイルシートを適用する方法の詳細については、「スタイルの操作」を参照してください。
3. ツールボックスからTableOfContentsコントロールをレポートのデザイナ面上にドラッグ＆ドロップします。このコントロールの用途を考えると、レポートレイアウトの先頭または最後に配置するのが妥当です。
4. デザイナ面でTableOfContentsコントロールを選択します。
5. ［プロパティ］ウィンドウ内、StyleNameプロパティのドロップダウンから、TableOfContentsコントロールに適用するスタイルを選択します。

TableOfContentsコントロールでは、［LevelDesignerコレクションエディタ］のStyleNameプロパティを使用して、各TableOfContentsレベルにスタイルを適用することができます。

1. 新規スタイルシートを作成し、TableOfContentsコントロールに適用するスタイルを追加します。スタイルの種類およびスタイルシートを作成する方法の詳細については、「スタイルの操作」を参照してください。
2. ツールボックスからTableOfContentsコントロールをレポートのデザイナ面上にドラッグ＆ドロップします。このコントロールの用途を考えると、レポートレイアウトの先頭または最後に配置するのが妥当です。
3. TableOfContentsコントロールを選択して［プロパティ］ウィンドウへ移動し、［Levels（コレクション）］プロパティをクリックしてから、表示された省略記号ボタン(...)をクリックします。
4. ［LevelDesignerコレクションエディタ］が表示されたら、スタイルが適用したいTableOfContentsレベルを選択します。
5. 右側にあるプロパティのリストから、StyleNameプロパティのドロップダウンをクリックし、適用するスタイルを選択します。