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目的に合ったコントロール

入力の目的に応じたコントロールを使用することで、InputMan for WPF の機能の多くを活用することができます。どのコントロールを使用するか検討するときに、ここで紹介する主な利用ケースを参考にしてください。

注意 メモ 注意

ここであげている利用ケースおよび推奨しているコントロールは、コントロール選択の目安となる一般的な利用シーンを想定したものです。実際に作成するアプリケーションの仕様により該当コントロールや機能が異なる場合がありますので、ご留意ください。

製品や人物などの名称を入力したい

テキストコントロールを推奨します。製品名にアルファベットしか使用しないというようなケース、また氏名にサロゲートペア文字を使用したくない、あるいは空白文字の入力は禁止したいというようなケースなど、目的にあった入力可能文字種を指定できます。

郵便番号や電話番号を入力したい

マスクコントロールを推奨します。書式設定機能を利用すると、複数の入力フィールドとハイフンなどのリテラル文字を表示できます。郵便記号やハイフンといったリテラル文字をラベルなどの別コントロールに表示したり、入力フィールドを複数のコントロールに分けたりせず、一つのコントロールで実現できます。

マスクコントロールによる郵便番号入力インタフェースの例
ID や区分などのコードを入力したい

記号などを用いず、数値だけを扱う場合は、数値コントロールを推奨します。入力可能な範囲を指定することで、負数や桁数の異なる数値が入力されることを防ぎます。また、テキストコントロールの入力可能文字種に数字を指定し、最大入力文字数を設定することでも不正値入力を防ぐことが可能です。

アルファベットと数字が混在しているような場合は、マスクコントロールが適しています。書式設定機能を利用すると、定型書式として文字種や桁数を指定できます。

日付を入力したい

製造日、生年月日、入社日など日付入力を行うには、日付コントロールが適しています。日付コントロールの書式を設定すると、「/」など日付を区切る記号のほか、「年」「月」「日」などの文字をリテラル文字としてコントロール内に表示できます。また、和暦にも対応しています。

時刻を入力したい

開始時間、終了時間など、時刻を入力するには、日付コントロールが適しています。日付コントロールの書式を設定すると、「:」など時刻を区切る記号のほか、「時」「分」「秒」などの文字をリテラル文字としてコントロール内に表示できます。

入力候補のリストから選択したい

入力候補となる項目の一覧から、一つの値を選択して入力値としたい場合は、コンボコントロールが適しています。IsEditable プロパティにより、テキスト入力部分の編集可否の設定も可能です。 また、項目一覧を常に表示したい場合は、リストコントロールを使用できます。

価格を入力したい

通貨記号や3点区切りが表示できる、数値コントロールを推奨します。価格の単位は、数字の先頭への通貨記号(¥)の表示や、末尾に「円」を表示するなど、自由に書式を設定できます。また、漢数字との組み合わせによる「2千円」などの表示も可能です。

個数を入力したい

個数、数量を入力するには、数値コントロールを推奨します。書式を設定することで関連する単位を接尾語としてコントロール内に表示できるので、ラベルコントロールなどを配置する手間が省けます。また、上下矢印キーやスピンボタンにより、簡単に値の増減を行うことができます。

原稿用紙のようなマス目に入力したい

マスクコントロールを推奨します。フィールドのスタイルに枠線が設定できるため、1文字ずつボックスに囲まれたような外観に設定できます。スタイルはフィールドごとに設定できるため、リテラル文字には枠線を表示しないといったことも可能です。

参照

その他のリソース