GrapeCity ActiveReports for .NET 12.0J
Label
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セクションレポートのLabelコントロールは、Visual Studioの標準のLabelコントロールと同等のものです。本コントロールは、ARControlオブジェクトから継承され、DataFieldプロパティによってデータに連結することができます。静的なテキストの入力はTextBoxコントロールでも可能ですので、これらの2つのコントロールの主な違いは、LabelコントロールのAngleプロパティ、TextBoxコントロールのCanGrowCanShrinkCountNullValuesCultureDistinctFieldOutputFormatSummaryFuncSummaryGroupSummaryRunningSummaryTypeの各プロパティの有無になります。

主なプロパティ

Labelコントロールをダブルクリックすると編集モードに入り、テキストを直接入力することができるようになります。[プロパティ]ウィンドウ、またはコード上でTextプロパティを指定して、テキストを入力することも可能です。

テキストの書式はActiveReportsツールバー、または[プロパティ]ウィンドウから設定可能です。書式設定は、コントロールのテキスト全体に適用されます。[プロパティ]ウィンドウで変更した書式はコントロールに即時反映されます。ツールバーから書式を設定した場合は、[プロパティ]ウィンドウの値も変更されます。

メモ: LabelのAlignmentプロパティが「Justify」に設定されている場合は、編集モードに入ると、テキストは一時的に左揃えに表示されます。編集モードを終了すると、自動的に両端揃えに戻ります。

ショートカットキー

直接編集モードでは、以下のキーコマンドを使用することができます。

キーシーケンス 動作
Enter 改行
Alt + Enter 変更を保存し、編集モードを終了します。
Esc 変更を保存せずに、編集モードを終了します。

エンドユーザデザイナでこの機能を無効にしたい場合は、EditModeEnteringイベントおよびEditModeExitイベントを使用してください。

縦書き

以下の1.および2.の手順により、文字列を縦書きで出力することができます。

注意: 複数行文字列の縦書きには対応していません。
  1. 文字列を縦方向に1行で出力するように調整する

    LabelコントロールのMultiLineプロパティを「True」に設定した上で、以下のいずれかの方法により、文字列を縦方向に1行で出力するように調整します。

    • コントロールの幅を狭める
    • Paddingプロパティを使用してコントロール内の余白を調整する
    • 1文字ごとに改行する

      改行は、直接編集や[プロパティ]ウィンドウから入力可能です。または、以下のサンプルコードのように、コードで設定することもできます。

      Visual Basic
      コードのコピー
      Dim Tmp As String
       Tmp = "グ" & vbCrLf
       Tmp = Tmp & "レ" & vbCrLf
       Tmp = Tmp & "―" & vbCrLf
       Tmp = Tmp & "プ"
       Label1.Text = Tmp
  2. 文字の方向を縦書き用に設定する

    LabelコントロールのVerticalTextプロパティを「True」に設定することで、特定文字(長音記号や括弧など)の描画が縦書き用に最適化されます。

制限事項

VerticalTextプロパティを「True」に設定して縦書きを出力する場合には、制限事項がいくつか存在します。以下の内容をご確認ください。

  1. 複数行には対応していません。コントロールの幅やPaddingプロパティを使用して、1行で表示されるように調整する必要があります。
    1. Paddingプロパティを使用する

    2. コントロールの幅を調整する

  2. 結合文字や半角文字など、一部の文字については正しく表示されません。

  3. Alignmentプロパティ(文字出力の水平位置)は、「Left」(左揃え)に設定する必要があります。
  4. 均等割付には対応していません。
  5. プロポーショナルフォントを使用した場合、表示位置が揃いません。等幅フォントの使用をお勧めします。
  6. 6.0J以上のバージョンでは、レポートのデザイナ上でLabelコントロールをダブルクリックすると、文字列をデザイナ上から直接編集することが可能です。しかしながら、縦書きを設定したコントロールの文字をデザイン時に変更する場合は、上記の方法を使用することはできません。デザイン時に文字を編集する場合には、[プロパティ]ウィンドウを使用する必要があります。
  7. 斜体は正しく表示されません。

    左端(黒文字):VerticalText = True、Font.Italic = Falseの場合

    中央(赤文字):VerticalText = True、Font.Italic = Trueの場合

    右端(青文字):VerticalText = False、Font.Italic = Trueの場合

  8. 現時点では、下記の文字について、正しく出力されないことが確認されています。

    TUVWXYZ[\]@ABCDEFGHI

エクスポート

縦書きは、以下のエクスポートでサポートされます。

注意: Excel、Text、RTFの各エクスポートについては、縦書きは無効になりますので、あらかじめご注意ください。

対応文字一覧

文字 ユニコード 名称
2018 LEFT SINGLE QUOTATION MARK
201C> LEFT DOUBLE QUOTATION MARK
0028 LEFT PARENTHESIS
3014 LEFT TORTOISE SHELL BRACKET>
005B LEFT SQUARE BRACKET
007B LEFT CURLY BRACKET
3008 LEFT ANGLE BRACKET
300A LEFT DOUBLE ANGLE BRACKET
300C LEFT CORNER BRACKET
300E LEFT WHITE CORNER BRACKET
3010 LEFT BLACK LENTICULAR BRACKET
? 2985 LEFT WHITE PARENTHESIS
? 3018 LEFT WHITE TORTOISE SHELL BRACKET
? 3016 LEFT WHITE LENTICULAR BRACKET
00AB LEFT-POINTING DOUBLE ANGLE QUOTATION MARK
301D REVERSED DOUBLE PRIME QUOTATION MARK
2019 RIGHT SINGLE QUOTATION MARK
201D RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK
0029 RIGHT PARENTHESIS
3015 RIGHT TORTOISE SHELL BRACKET
005D RIGHT SQUARE BRACKET
007D RIGHT CURLY BRACKET
3009 RIGHT ANGLE BRACKET
300B RIGHT DOUBLE ANGLE BRACKET
300D RIGHT CORNER BRACKET
300F RIGHT WHITE CORNER BRACKET
3011 RIGHT BLACK LENTICULAR BRACKET
? 2986 RIGHT WHITE PARENTHESIS
? 3019 RIGHT WHITE TORTOISE SHELL BRACKET
? 3017 RIGHT WHITE LENTICULAR BRACKET
00BB RIGHT-POINTING DOUBLE ANGLE QUOTATION MARK
301F LOW DOUBLE PRIME QUOTATION MARK
2010 HYPHEN
? 301C WAVE DASH
? 30A0 KATAKANA-HIRAGANA DOUBLE HYPHEN
? 2013 EN DASH
30FB KATAKANA MIDDLE DOT
003A COLON
3002 IDEOGRAPHIC FULL STOP
3001 IDEOGRAPHIC COMMA
3041 HIRAGANA LETTER SMALL A
3043 HIRAGANA LETTER SMALL I
3045 HIRAGANA LETTER SMALL U
3047 HIRAGANA LETTER SMALL E
3049 HIRAGANA LETTER SMALL O
30A1 KATAKANA LETTER SMALL A
30A3 KATAKANA LETTER SMALL I
30A5 KATAKANA LETTER SMALL U
30A7 KATAKANA LETTER SMALL E
30A9 KATAKANA LETTER SMALL O
3063 HIRAGANA LETTER SMALL TU
3083 HIRAGANA LETTER SMALL YA
3085 HIRAGANA LETTER SMALL YU
3087 HIRAGANA LETTER SMALL YO
308E HIRAGANA LETTER SMALL WA
? 3095 HIRAGANA LETTER SMALL KA
? 3096 HIRAGANA LETTER SMALL KE
30C3 KATAKANA LETTER SMALL TU
30E3 KATAKANA LETTER SMALL YA
30E5 KATAKANA LETTER SMALL YU
30E7 KATAKANA LETTER SMALL YO
30EE KATAKANA LETTER SMALL WA
30F5 KATAKANA LETTER SMALL KA
30F6 KATAKANA LETTER SMALL KE

プロパティ設定ダイアログ

Labelコントロールの各プロパティは、プロパティ設定ダイアログで設定することができます。このダイアログを表示するには、レポート上のLabelコントロールを選択した状態で、[プロパティ]ウィンドウの下部にあるコマンドから[プロパティ設定ダイアログ]リンクをクリックします。表示される[Label]ダイアログが、Labelコントロールのプロパティ設定ダイアログにあたります。
[Label]ダイアログでは、以下の各ページでLabelコントロールのプロパティを設定することができます。

[全般]

[外観]

[フォント]

[書式]

[配置]

 

 


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