はじめに
Wikitude SDKの紹介
Wikitude SDKにようこそ。このドキュメントでは、Wikitude SDKの基本的な使い方から先進的な概念、拡張現実「Augmented Reality」(以下、「AR」とする)体験の開発に役立つサンプルについて説明します。
このドキュメントの推奨される使い方
このドキュメントでは、開発プロセスのさまざまなステップについて説明します。以下に示すステップに従ってドキュメントを読むことを推奨します。
プロジェクトをセットアップする
このセクションでは、プロジェクトをセットアップするために必要な手順について説明します。
サンプルを確認する
このセクションではSDKExamples
アプリケーションサンプルで実装されているAR体験について説明します。このセクションを一通り読むことで、Wikitude SDKで何ができるのかを理解することができます。適用される概念や必要なポイントをピックアップし詳しく説明します。サンプルを理解することで、Wikitude SDKを使用したアプリケーション開発がスムーズに始められます。
独自のArchitect Worldを実装する
このセクションでは、独自のAR体験を実装した後の、開発ワークフローのベストプラクティスを紹介します。
Wikitude SDK - AR体験を提供するアプリケーションの開発
Wikitude SDKは、AR体験を開発するモバイルアプリケーション用のソフトウェアライブラリおよびフレームワークです。GPSなどから取得できる位置情報を活用して現実世界を拡張するロケーションベース型ARと、画像認識をトリガーとして現実世界を拡張する画像認識型ARをサポートしています。
Wikitude SDKのアーキテクチャ
上の図は、Wikitude SDKの各種コンポーネントと、ARアプリケーションを作成するために可能な開発アプローチを示します。それぞれのアプローチは、以下に示す特定の開発環境(IDE)およびプラットフォームに基づきます。
- コンピュータビジョンエンジン: コンピュータビジョンエンジンはWikitude SDKの中核コンポーネントの一部であり、3つのメジャープラットフォームであるSLAMエンジン、画像認識エンジン、物体認識エンジンを含むすべてのプラットフォームで使用されます。CVエンジンは直接アクセスすることはできず、ネイティブAPIまたはJavaScript APIによってラップされています。
- Wikitude SDK - ネイティブAPI: Android(Java)およびiOS(ObjC)、Windows UDPに対してWikitudeコンピュータビジョンエンジンへのアクセスを提供します。プラグインAPIを介してプラグインをロードすることもできます。
- Wikitude SDK - JavaScript API: HTMLとJavaScriptに基づいてARchitect Worldを構築できます。AndroidおよびiOSで使用できます。JavaScript APIは、コンピュータビジョンエンジンの機能、ロケーションベース型AR、プラグインAPI、および専用のレンダリング機能へのアクセスを提供します。
- Wikitude SDK - プラグインAPI: 独自に作成したプラグインをWikitude SDKに接続するためのAPI。(メモ: WikitudeプラグインAPIはCordovaまたはUnity"プラグイン"の概念と何の関係もありません)
- Wikitude SDK - Cordovaプラグイン: JavaScript APIの上位にあり、Wikitude SDKをApache Cordovaと組み合わせて使用できるようにします。
- Wikitude SDK - Titaniumモジュール: JavaScript APIの上位にあり、Wikitude SDKをTitaniumと組み合わせて使用できるようにします。
- Wikitude SDK - Xamarinコンポーネント: JavaScript APIの上位にあり、Wikitude SDKをXamarinと組み合わせて使用できるようにします。
- Wikitude SDK - Unity 3Dプラグイン: ネイティブAPIの上位にあり、Wikitude SDKをUnityと組み合わせて使用できるようにします。
Wikitude SDKの使用方法
Wikitude SDKはWebテクノロジー(HTML、JavaScript、CSS)を基盤としており、プラットフォームを越えたAR体験アプリケーションを開発できます。これらのAR体験のことを「ARchitect World」と呼びます。ARchitect Worldは普通のHTMLページであり、そこからARchitect APIを利用してARオブジェクトを作成できるようになっています。
Wikitude SDKをアプリケーションに統合するには、ARchitectView
と呼ばれるプラットフォーム固有のビューコンポーネントをアプリケーションのユーザーインタフェースに追加します。プロジェクトをセットアップしてARchitect Worldをロードする方法については、セットアップガイドを参照してください。
ARアプリケーションの開発を開始する前に、まずSDKに付属しているサンプルを一通り確認してください。サンプルで実装されているさまざまなAR体験については、このドキュメントで詳しく説明しています。ARchitect APIの詳細については、付属するAPIリファレンスを確認してください。
Wikitude社が提供するデベロッパーポータル
開発に関連する具体的な質問があるときは、まずWikitudeデベロッパーセクションを利用します。このポータルでは活発なデベロッパーコミュニティフォーラムが運営されており、Wikitudeのスタッフが有用なヒントやアドバイスを提供して絶えず他の開発者を支援しています。さまざまな質問の答えが見つかるナレッジベースも便利です。
Wikitude社へのフィードバックおよび連絡
当社ではドキュメントの改善に関する皆様からのフィードバックや提案を常に歓迎しています。Webサイトにある連絡フォームを使用するか、Linkedin、またはFacebookやTwitterからご意見をお寄せください。