GrapeCity SPREAD for WPF 2.0J
旧バージョンからの移行

旧バージョンのSPREAD for WPFで作成したプロジェクトを本バージョンで利用する方法や、サービスパック適用時は、移行ツールにてプロジェクトの移行を行う必要があります。ここでは、移行の注意点および手順について解説します。

SPREAD for WPF 1.0Jと2.0Jが同一環境に共存する際の注意点

  1. Visual Studioのツールボックスに1.0Jと2.0J両方のGcSpreadGridコントロール を追加することはできません。どちらかのコントロールがツールボックスに 追加されている際は、追加済みのコントロールを削除するか、ツールボックスの リセットを行ってください。

  2. 新規プロジェクトあるいはSPREADが使用されていないプロジェクトにおいて ツールボックスから1.0JのGcSpreadGridコントロールをフォームにドラッグ& ドロップして追加すると、参照設定には以下のように一部2.0Jのアセンブリが 自動的に追加されます。

    アセンブリ名 バージョン
    GrapeCity.WPF.SpreadGrid.dll 1.0J
    GrapeCity.WPF.CalcEngine.dll 2.0J
    GrapeCity.WPF.Excel.dll 2.0J
    GrapeCity.WPF.PDF.dll 2.0J

    そのため、手動にて2.0J用のアセンブリを参照設定から削除し、1.0Jの該当アセンブリを参照設定に追加する必要があります。

  3. 次の手順にてVisual Studioが強制終了する場合があります。

    1. 1.0Jを使用したプロジェクトを開いているとき、[ファイル]メニューの[ソリューションを閉じる]を選択し、ソリューションを閉じます。
    2. 2.0Jを使用したプロジェクトを開く、あるいは新規プロジェクトを作成し、ツールボックスから2.0JのGcSpreadGridコントロールを追加します。
    3. GcSpreadGridコントロールのコンテキストメニューからSPREADデザイナを開きます。
    4. 例外が発生し、Visual Studioが終了します。

    本現象を回避するには、上記手順1.において[ソリューションを閉じる]を選択せずに、Visual Studioを終了します。

移行ツールの使い方

移行ツールにより、プロジェクトが参照しているアセンブリのバージョン番号を書き換えることができます。

移行ツールは以下の情報を変更します。

移行ツールの操作手順

移行ツールを使用してプロジェクトを移行する場合の手順は以下のとおりです。

  1. 移行の対象となるプロジェクトがVisual Studioで開かれている場合は、該当プロジェクトを終了してください。

  2. スタートメニューの[GrapeCity SPREAD for WPF 2.0J]から「移行ツール」 (または<製品インストールフォルダ>\ToolフォルダにあるMigrationTool.exe)を起動します。

  3. 移行ツールを設定します。

    [移行の対象]を設定

    • 指定したプロジェクトのみ移行する場合は「指定したプロジェクトだけを移行する」を選択します。
    • フォルダ内のすべてのプロジェクトを移行する場合は「指定したフォルダ内のプロジェクトをすべて移行する」を選択します。
    • 移行するプロジェクトファイルのパスまたはフォルダを指定します。

    [移行する製品構成]を設定

    • 指定したプロジェクトから自動検出された移行情報が表示されるので、移行情報を確認しチェックボックスをオンにします。

    [オプション]を設定

    • 必要に応じて、各項目のチェックボックスをオンにします。
  4. 〈実行〉ボタンをクリックします。移行ツールが、すべての処理を自動的に実行します。

  5. 移行の完了を知らせるメッセージが表示されたら〈終了〉ボタンをクリックし、移行ツールを終了します。

  6. Visual Studioでプロジェクトを開きます。

  7. プロジェクトをリビルドします。

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