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スピンボタンの表示

このトピックでは、InputManCell以外のセル型についてのスピンボタンの表示方法を解説します。InputManCellのスピンボタンの表示は「サイドボタン」を参照してください。

一部のセル型のセルには、ユーザーがセル内の値を簡単に変更できるよう、スピンボタンを表示できます。スピンボタンは、2つの矢印ボタンが一組となったものです。1つは値を増加させるボタン、もう1つは値を減少させるボタンであり、この2つが一緒に表示されます。スピンボタンは、セルが編集モードの場合に表示されます。次の図は、数値型セルの右側に表示されたスピンボタンです。

スピンボタンの表示

ユーザーが上下のスピンボタンをクリックしたときに増加または減少する値の量や、最小値または最大値に到達した場合に値を折り返すかどうかを設定できます。

スピンボタンを表示できるセル型は以下のとおりです。

数値によるセル型では、カーソルが小数点の左側に置かれている状態では、スピンボタンによって整数部分の値が増減します。カーソルが小数点の右側に置かれている状態では、小数点以下1桁(小数第1位)の値が増減します。日付時刻型セルでは、カーソルが日付または時刻のどちらの部分に置かれているかに応じて、日、月、年などの値が増減します。スピンボタンはセル全体の高さに合わせて垂直方向に拡大されるので、セルの高さが高いほど、スピンボタンのサイズも大きくなります。通貨型、数値型、およびパーセント型には、スピンボタン関連の以下のプロパティがあります。日付時刻型のスピンボタン関連プロパティは、SpinButtonプロパティのみです。

プロパティ 説明
SpinButton 編集時にスピンボタンを表示するかどうかを設定します。
SpinDecimalIncrement 値の小数部分にカーソルが置かれている状態でスピンボタンを使用する場合の、値の増分量を設定します。
SpinIntegerIncrement 値の整数部分にカーソルが置かれている状態でスピンボタンを使用する場合の、値の増分量を設定します。
SpinWrap 最小値または最大値に到達したときに値を折り返すかどうかを設定します。

詳細については、各セル型を表すクラスのプロパティを参照してください。例えば、通貨型セルの場合、CurrencyCellTypeクラスのSpinButtonプロパティを参照します。

設定方法

スピンボタンを表示するには、セル型を表すクラスのSpinButtonプロパティをTrueに設定します。

SpinIncrementプロパティを0以外の値に設定して、ユーザーがスピンボタンをクリックしたときにセル値を増減させる値の量を指定します。

SpinWrapプロパティをTrueまたはFalseに設定して、セル値が最小値または最大値に達したときに値を折り返すかどうかを指定します。

サンプルコード

次のサンプルコードは、通貨型セルを定義し、スピンボタンの各プロパティを設定します。

C#
コードのコピー
FarPoint.Win.Spread.CellType.CurrencyCellType crcycell = new FarPoint.Win.Spread.CellType.CurrencyCellType();
crcycell.SpinButton = true;
crcycell.SpinDecimalIncrement = 0.5F;
crcycell.SpinIntegerIncrement = 5;
crcycell.SpinWrap = true;
crcycell.MaximumValue = 500;
crcycell.MinimumValue = -100;
fpSpread1.Sheets[0].Cells[6,2].CellType = crcycell;
fpSpread1.Sheets[0].Cells[6,2].Value = 443.3482;
Visual Basic
コードのコピー
Dim curr As New FarPoint.Win.Spread.CellType.CurrencyCellType()
curr.SpinButton = True
curr.SpinDecimalIncrement = 0.5
curr.SpinIntegerIncrement = 5
curr.SpinWrap = True
curr.MaximumValue = 500
curr.MinimumValue = -100
FpSpread1.ActiveSheet.Cells(0, 0).CellType = curr
FpSpread1.ActiveSheet.Cells(0, 0).Value = 443.3482

SPREAD デザイナの使用

  1. 作業領域内のセルまたはセル範囲を選択します。
  2. プロパティリストの[その他]カテゴリーから、CellTypeプロパティを選択します。 ドロップダウンリストからセル型を選択します。 これによってCellTypeプロパティが展開され、このセル型に固有のさまざまなプロパティが表示されます。 このリストから、必要に応じてプロパティを選択および設定します。
    または、セルまたはセル範囲を右クリックして[セル型]を選択します。 セル型の一覧からセル型を選択します。 セル型エディタで、必要なプロパティを設定します。 [適用]ボタンをクリックします。
  3. [ファイル]メニューから[適用して終了]を選択し、変更をコンポーネントに適用して SPREAD デザイナを終了します。
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