PowerTools SPREAD for Windows Forms 8.0J
セル型の設定のエクスポート

SPREADには、セル書式を設定するための多数のセル型が組み込まれていますが、Excelでもいくつかのセル書式が用意されています。 Excelでは、セルに書式文字列を適用することで、セルレベルでのデータの書式設定を行います。 SPREADのセル型とExcelのセル書式は、単純に1対1で対応付けることはできません。 SPREADのセルをExcel形式ファイルにエクスポートすると、SPREADではセル型の各プロパティに基づき、Excelの書式に似せた書式文字列が作成されます。 この書式文字列は、Excel の内部数値書式と比較されます。書式が一致した場合は、この書式はExcelの内部数値書式テーブルのインデックスとしてエクスポートされます。 一致する書式が存在しない書式文字列は、ユーザー定義型としてエクスポートされます。

独自に作成したセル型は、エクスポート時にすべての書式情報が失われます。 SPREADではカスタムセル型に対応するセル書式を判別できないため、値だけがエクスポートされます。

セル型の詳細については「セル型」を参照してください。

サポートされるセル型

次の表は、SPREADをExcel形式ファイルにエクスポートする場合にサポートされる書式と、適用される制限事項を示します。 SPREADには、Excelでの同等機能がない機能が数多く存在し、こうした機能はエクスポート時に失われることになります。 各セル型はそれぞれ、FarPoint.Win.Spread.CellType名前空間の個別のクラスに属します。

SPREAD のセル型 Excel の書式 説明と制限事項
ButtonCellType 標準またはユーザー定義型 セルには、データモデルの値が入力されます。 SPREADは Excel オブジェクトとしてはエクスポートされません。
CheckBoxCellType 標準またはユーザー定義型 セルには TRUE または FALSE が入力されます。 Excel には、チェックボックス コントロールの同等機能がありません。
ComboBoxCellType 標準またはユーザー定義型 セルには、コンボボックスから選択された値、デフォルトの項目値、または該当項目のインデックスが入力されます (後述の詳しい説明を参照)。SPREADは コンボボックスの項目を、データの入力規則としてエクスポートします。
CurrencyCellType 通貨書式 セルには、通貨書式が設定された数値が入力されます。
DateTimeCellType 日付値、時刻値、またはユーザー定義型 セルには、日付と時刻の値および書式が入力されます。
EmptyCellType 標準書式 セルは空白になります。
GeneralCellType 標準書式 SPREADの標準型セル(GeneralCellType)は Excel とほぼ同様に、解析を行って適切な書式を適用します。Excel との相違点は、SPREADの標準型セルでは入力データが解析され、このデータに対する最適なデータ型と書式文字列が判別されることです。SPREADの標準型セルを Excel に保存すると、解析された書式文字列も保存されます。たとえば、標準型セルに数値が入力されている場合は、この値はユーザー定義型と共にエクスポートされます。
HyperLinkCellType 標準またはユーザー定義型 Linkプロパティに設定された値が、ハイパーリンク機能のない単なるテキスト文字列として入力されます。
ImageCellType 標準またはデフォルト書式 SPREADのイメージは 画像 オブジェクトとしてエクスポートされます。
ListBoxCellType 標準またはデフォルト書式 セルには、リストボックスから選択された値、デフォルトの項目値、または該当項目のインデックスが入力されます (後述の詳しい説明を参照)。SPREADは Excel オブジェクトとしてはエクスポートされません。
MaskCellType 標準またはユーザー定義型 セルには文字列値が入力されます。
MultiColumnComboBoxCellType 標準またはユーザー定義型 セルには、コンボボックスから選択された値、またはデフォルトの項目値が入力されます。 SPREADは Excel オブジェクトとしてはエクスポートされません。
MultiOptionCellType 標準またはユーザー定義型 セルには、マルチオプション ボタンから選択された値、またはデフォルトの項目値が入力されます (後述の詳しい説明を参照)。SPREADは Excel オブジェクトとしてはエクスポートされません。
NumberCellType 整数またはユーザー定義型 セルには書式設定された数値が入力されます。
PercentCellType パーセント値またはユーザー定義型 セルには、書式設定された実際の値(パーセント値ではない)が入力されます。 たとえば最小値が0で最大値が 200 であり、SPREADのパーセント値が 50 の場合は、25% ではなく 50 という値がエクスポートされます。
ProgressCellType パーセント値またはユーザー定義型 セルにはパーセント値が入力されます。 SPREADは Excel オブジェクトとしてはエクスポートされません。
RegularExpressionCellType 標準またはデフォルト書式 セルには値が入力されます。
RichTextCellType 標準またはデフォルト書式 SPREADのリッチテキスト形式データは、Excel のセル書式としてエクスポートされません(セルデータのみがエクスポートされます)。
SliderCellType 標準またはユーザー定義型 セルには数値が入力されます。 SPREADは Excel オブジェクトとしてはエクスポートされません。
TextCellType 文字列 セルにはテキストが入力されます。
GcTextBoxCellType 標準またはユーザー定義型 ExcelExportFormat プロパティに設定されている書式がExcelの「ユーザー定義」書式としてエクスポートされます。 このプロパティが設定されていない場合は標準書式でエクスポートされます。
GcDateTimeCellType 標準またはユーザー定義型 ExcelExportFormat プロパティに設定されている書式がExcelの「ユーザー定義」書式としてエクスポートされます。 このプロパティが設定されていない場合は標準書式でエクスポートされます。
GcNumberCellType クラス 標準またはユーザー定義型 ExcelExportFormat プロパティに設定されている書式がExcelの「ユーザー定義」書式としてエクスポートされます。 このプロパティが設定されていない場合は標準書式でエクスポートされます。

コンボボックス型セルのエクスポート

デフォルトでは、コンボボックス型セルに対してデータモデルからエクスポートされる値は、コンボボックスから選択された項目を表す文字列となります。 ComboBoxCellTypeのEditorValueプロパティを「Index」に設定している場合は、選択した項目のインデックスがデータモデル内に格納されるので、エクスポート時にはこのインデックスがExcelに書き込まれます。文字列値がエクスポートされるようにするには、EditorValueを「String」に設定します。詳細については、「アセンブリリファレンス」で「ComboBoxCellType」を参照してください。

マルチオプション型セルのエクスポート

デフォルトでは、マルチオプション型セルに対してデータモデルからエクスポートされる値は、選択されたオプションを表す文字列となります。 MultiOptionCellTypeのEditorValueプロパティを「Index」に設定している場合は、選択した項目のインデックスがデータモデル内に格納されるので、エクスポート時にはこのインデックスがExcelに書き込まれます。文字列値がエクスポートされるようにするには、EditorValueを「String」に設定します。詳細については、「アセンブリリファレンス」で「MultiOptionCellType」を参照してください。

背景画像(BackgroundImage)

背景画像はExcelファイルにエクスポートされません。

関連トピック

 

 


© 2004-2015, GrapeCity inc. All rights reserved.