PowerTools SPREAD for Windows Forms 8.0J
InputManセルのキーボード操作

InputManセル(GcText型セル、GcDateTime型セル、GcNumber型セル)では、SPREADのキーボードナビゲーションとは別に独自のキーボードナビゲーションとショートカットキーの2つのキーナビゲーションが各セルごとに用意されており、3つのキーボードナビゲーションのいずれかが有効になります。

キーボード操作の優先順位

有効なキー操作はセルの編集状態やショートカットキーの設定有無等によって下記のように決定します。

セルが非編集状態の場合

常にSPREADのキーボードナビゲーションが有効になります。

セルが編集状態の場合

下表の設定にもとづきキー操作が決定します。

No InputManセルショートカットキーが
設定されているか
InputManセルの独自キー操作が
割り当てられているか
有効なキー操作
1 Yes - InputManセルのショートカットキー
2 No Yes InputManセルの独自キー操作
3 No SPREADのキーボードナビゲーション

※例外
GcText型セルでMultilineプロパティがTrue(複数行が有効になっている)の場合(複数行が有効)、デフォルトで改行を入力するキーは[Shift]+[Enter]と[Ctrl]+[Enter]ですが、これらのキー操作はSPREADのキーボードナビゲーションおよびInputManセルのショートカットキーのいずれでも上書きすることができます。

InputManセルのショートカットキーの設定方法

InputManセルには拡張プロバイダとしてショートカットを割り当てることができます。特定のキーとショートカット用の動作を関連付けることができます。

以下は、ショートカットの動作をキーに割り当てる例です。

サンプルコード

C#
コードのコピー
GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcTextBoxCellType textCell = new GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcTextBoxCellType();
textCell.Multiline = true;
// 設定中のショートカットキー削除
textCell.ShortcutKeys.Remove(Keys.Return | Keys.Alt);
// ショートカットキー設定
textCell.ShortcutKeys.Add(Keys.Return | Keys.Alt, "InputNewLine");
GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcTextBoxCellType gtcell = new GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcTextBoxCellType();
fpSpread1.ActiveSheet.Cells[0, 0].CellType = textCell;
Visual Basic
コードのコピー
Dim textCell As New GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcTextBoxCellType()
textCell.Multiline = True
' 設定中のショートカットキー削除
textCell.ShortcutKeys.Remove(Keys.Return Or Keys.Alt)
' ショートカットキー設定
textCell.ShortcutKeys.Add(Keys.Return Or Keys.Alt, "InputNewLine")
FpSpread1.ActiveSheet.Cells(0, 0).CellType = textCell
InputManセルのショートカットキー一覧
No ショートカットメソッド 処理内容 利用可否*1
GcTextBox型セル GcDateTime型セル GcNumber型セル
1 ApplyRecommendedValue 入力候補(RecommendedValue)値を適用

Ctrl+Return

Ctrl+Return

2 Clear 値をクリア*2
3 ClearUndo アンドゥ バッファから直前に実行された操作を削除
4 Copy 文字列をコピー
5 Cut 文字列を切り取り
6 DeselectAll 現在の選択項目を解除
7 DoSpinDown 値を減少 ×
8 DoSpinUp 値を増加 ×
9 Drop ドロップダウンエディタ/カレンダを表示
10 InputNewLine 改行を挿入 × ×
11 NextField カーソルを次のフィールドに移動 × ×
12 Paste 文字列をペースト
13 PreviousField カーソルを前のフィールドに移動 × ×
14 SelectAll すべてのテキストを選択
15 SetNow 現在日時を設定 × F5 ×
16 SetZero 0を設定 × × F2
17 ShortcutClear 値をクリア*3 F2 F2
18 ShortcutSpinDown スピンダウンを実行 ×
19 ShortcutSpinUp スピンアップを実行 ×
20 SwitchDropDown ドロップダウンを表示、または非表示
21 SwitchSign ドロップダウンを表示、または非表示 × × Subtract
OemMinus
22 ThreeZero 3個の0を追加 × ×
23 Undo 直前に実行された操作を元に戻す

*1 ○:利用可,×:利用不可,入力キー:デフォルトで設定されているショートカット

*2 ReadOnlyの値を含む文字列をクリアします

*3 ReadOnlyの値はクリアしません

各InputManセル固有のキー操作については以下のトピックをご参照ください。

関連トピック

 

 


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