GrapeCity SPREAD for Windows Forms 12.0J
新機能

ここでは、バージョン12.0Jで追加された機能を紹介します。

IWorkbookSetインタフェースでExcelとの連携強化

新しく追加されたIWorkbookSetインタフェースを使用すれば、ExcelファイルのデータをWorkbookオブジェクトとして保持できるので、様々な連携が可能になります。

  1. 外部参照を使用したExcelファイルの読込/出力に対応
    外部参照の参照元、参照先のExcelファイルをそれぞれWorkbookオブジェクトに読み込み、それらをフォーム上のSPREADのインスタンスにアタッチすることで、外部のExcelのデータを参照して演算・表示したり、実際のExcelの外部参照のように編集したマスタデータをリアルタイムに参照元のSPREADに反映させたりすることができます。
    詳細については、「外部参照の管理」をご参照ください。

  2. 外部Excelファイル上に定義した関数を外部変数として参照可能
    Workbookオブジェクトに読み込んだExcelファイル上に定義してある関数にカスタム名を設定し、外部変数としてSPREAD上から参照することが可能です。
    詳細については、「外部変数の作成と使用」をご参照ください。


SPREADデザイナがより使いやすく

  1. デザインをリニューアル
    SPREADデザイナのメニューやシートの外観をリニューアルしました。
    詳細については、「デザイナのインタフェース」をご参照ください。

  2. Excelライクな「セルの書式設定」
    SPREADデザイナ上で、セル型が「デフォルト」のセルに対してExcelライクな「セルの書式設定」ダイアログから各種書式を設定することができます。
    詳細については、「フォーマッタとエディタ」をご参照ください。

  3. ファイルの概要情報も設定可能に
    タイトルや作成者などのファイル概要情報をAPIからだけでなく、SPREADデザイナ上から設定可能になりました。
    詳細については、「[ファイル]メニュー」をご参照ください。


ソート/フィルタリング機能の強化

従来のシートやテーブルに対するフィルタリング機能に加え、フィルタする対象のセル範囲を指定してのフィルタリングが可能になりました。このフィルタメニューにはソートの機能も備わっており、Excelのソート/フィルタリングと同等の機能を提供します。
詳細については、「セル範囲のソートの管理」、および「セル範囲のフィルタリングの管理」をご参照ください。


行の高さの自動調整機能

複数行入力した場合や、大きなフォントサイズの文字を入力した場合などに、入力した内容に合わせて行の高さを自動調整できます。
詳細については、「行の高さの自動調整」をご参照ください。


Excelライクなスタイルシステム

  1. テーマ
    Microsoft Officeで作成したテーマファイル(*.thmx)を読み込んで、テーブルの配色のデザインやフォントをカスタマイズできます。
    詳細については、「テーマの適用による外観のカスタマイズ」をご参照ください。

  2. パターンとグラデーション
    セルの塗りつぶしの効果として、Excel同様のパターンやグラデーションが設定できるようになりました。インポート/エクスポートにも対応しているので、Excel上で設定した効果をそのままSPREAD上でも使用することができます。
    詳細については、「パターンおよびグラデーションによる塗りつぶし効果」をご参照ください。


Exchangeableファイルフォーマット

SPREADのファイルフォーマット情報をOpenXMLのエクステンションとして保存・読込することができるようになりました。従来のXML形式では保持できない情報にも対応します。
詳細については、「Excelファイルへの保存」をご参照ください。


オートSUMのショートカットキー

SPREAD上でExcel同様に[Alt]+[=]キーでSUM関数を設定することができるようになりました。
詳細については、「既定キー一覧」をご参照ください。


ヘッダ/フッタ上のデータの参照が可能に

テーブルやワークシートのヘッダ/フッタ上のデータの参照が可能になりました。ヘッダ/フッタで集計したデータを、他のセルから参照して別の集計に使用することなどが可能です。
詳細については、「ヘッダまたはフッタからのデータへのアクセス」をご参照ください。


18ヶ国語に対応した関数の言語パック

言語パックを適用して、SPREADのExcel互換関数を、各国の言語に対応した名前で使用できます。18ヶ国の言語が利用可能で、多言語に対応したアプリケーションを開発する場合などに活用できます。
詳細については、「言語パックの使用」をご参照ください。


ExcelのVBA互換の新しいAPIセット

ExcelのVBA(Visual Basic for Applications)互換の新しいAPIセットを追加しました。新機能の多くは新しいAPIセットで提供します。Excelとの互換性をさらに高め、VBAでシートやセルを操作する場合や、VSTO(Visual Studio Tools for Office)でソリューションを開発する場合と同感覚で使用できます。


旧バージョンとの互換性の維持を目的とした互換機能

LegacyBehaviors 列挙体が追加されました。詳細については、「LegacyBehaviors 列挙体」をご参照ください。


バージョン 12.0J SP6の新機能

スライサー

ワークシート内でのスライサー(視覚的フィルター)の使用をサポートします。スライサーを使用すれば、ドロップダウンリストを使用しなくてもテーブル内のデータを素早くフィルタリングできます。

スライサーで手軽にフィルタリング

拡張シェイプエンジン

拡張シェイプエンジンを使用することでExcelと互換性のある組み込みシェイプをSPREAD上で利用できます。また、Ctrlキーによる複数シェイプの選択や、選択した複数のシェイプのグループ化/解除もサポートしています。

Excelと互換性のある組み込みシェイプ

動的配列数式

配列数式を拡張した動的配列数式をサポートします。動的配列数式は、セル範囲を自動的にスピルすることで複数の結果を出力として返します。

「数量」の項目でソートした結果として、可変サイズの配列を出力

数式のオートフォーマット

数式が返すデータ型によって結果の値を自動的に書式設定します。日付値や数値を返す関数の場合には日付書式や数値書式が適用され、セルを参照している場合には参照先の書式が適用されます。

詳細については、「数式のオートフォーマット」をご参照ください。

日付のシリアル値や数値に対して書式を自動設定

組み込み関数を10種追加

以下、10種のExcel互換の組み込み関数を追加しました。

 

参照

 

 


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