Spread.Sheets
テーブルスライサーの作成

スライサーを使用すると、データを簡単にフィルタリングできます。スライサーを使用すると、ドロップダウンリストを使用することなく、フィルタリングの詳細を提供できます。

TableSlicerDataクラスは、スライサーに使用するテーブルデータおよびフィルタリング情報を提供します。

スライサーは、ヘッダ、タイトル、項目、およびクリアボタンで構成されます。スライサーは移動、サイズ変更、削除、切り取り、コピー、貼り付け、アンドゥ、またはリドゥが可能です。

別のスライサーによってフィルタアウトされた項目は、「データあり項目」「データなし項目」と表現されます。スライサーによってフィルタリングされた項目は、「選択項目」「未選択項目」と表現されます。

項目のタイプ 説明
データなし項目 別のスライサーによってフィルタアウトされた項目
データあり項目 別のスライサーによってフィルタアウトされていない項目
選択項目 スライサーによってフィルタアウトされた項目
未選択項目 スライサーによってフィルタアウトされていない項目

スライサーはテーブルフィルタと同期します。次の表は、テーブルの変更によってスライサーがどのように変化するかを示します。

テーブルの変更 スライサーの変更
データの修正 スライサーの項目が変更されます。
列名の修正 スライサーのタイトルが変更されます。
行の追加 スライサーの項目が変更されます。
列の追加 変化なし
行の削除 スライサーの項目が変更されます。
列の削除 この列に接続されているスライサーが削除されます。
テーブルの削除 このテーブルに接続されているすべてのスライサーが削除されます。

スライサー関連の各種オプションを設定するには、Slicerクラスを使用します。FloatingObjectクラスを使用してスライサーのオプションを設定することもできます。スライサーを表示するかどうかを指定するにはisVisibleメソッドを、スライサーをロックするかどうかを指定するには isLockedメソッドを使用します。isLockedメソッドは、シートが保護されている状態のみで有効となります。

スライサーを追加するにはslicers.addメソッドを、スライサーを削除するにはslicers.removeメソッドを使用します。

行/列をサイズ変更または移動すると、dynamicMoveおよびdynamicSizeメソッドの設定に基づき、スライサーの位置やサイズも変更されます。次の表は、dynamicMoveとdynamicSizeの設定値とその結果を示します。

DynamicMove DynamicSize 結果
true true スライサーは移動およびサイズ変更されます。
true false スライサーは移動されますが、サイズは変更されません。
false true or false スライサーは移動されず、サイズも変更されません。

コードの使用

次のサンプルコードは、テーブルを作成し、スライサーを追加します。

JavaScript
コードのコピー
// テーブルを作成します。
datas = [
    ["1", "NewYork", "1968/6/8", "80", "180"],
    ["4", "NewYork", "1972/7/3", "72", "168"],
    ["4", "NewYork", "1964/3/2", "71", "179"],
    ["5", "Washington", "1972/8/8","80", "171"],
    ["6", "Washington", "1986/2/2", "89", "161"],
    ["7", "Washington", "2012/2/15", "71", "240"]];
var table = activeSheet.tables.addFromDataSource("table1", 2, 2, datas);
dataColumns = ["Name", "City", "Birthday", "Weight", "Height"];
table.setColumnName(0, dataColumns[0]);
table.setColumnName(1, dataColumns[1]);
table.setColumnName(2, dataColumns[2]);
table.setColumnName(3, dataColumns[3]);
table.setColumnName(4, dataColumns[4]);
 
// シートにスライサーを追加し、スライサーのインスタンスを返します。
var slicer = activeSheet.slicers.add("slicer1",table.name(),"Name");
 // スライサーの各種プロパティを変更します。
slicer.width(200);
slicer.height(200);
slicer.position(new GC.Spread.Sheets.Point(100, 200));
slicer.style(GC.Spread.Sheets.Slicers.SlicerStyles.dark4());

次のサンプルコードは、テーブルを作成し、項目スライサーを追加します。

JavaScript
コードのコピー

// テーブルを作成します。
var dataSource = [
     { Name: "Bob", City: "NewYork", Birthday: "1968/6/8" },
     { Name: "Betty", City: "NewYork", Birthday: "1972/7/3" },
     { Name: "Alice", City: "Washington", Birthday: "2012/2/15" },
];
var table = activeSheet.tables.addFromDataSource("table1", 1, 1, dataSource);
 var slicerData = new GC.Spread.Sheets.Slicers.TableSlicerData(table)
// 項目スライサーにデータを設定します。
var slicer = new GC.Spread.Sheets.Slicers.ItemSlicer("slicer", slicerData, "Name");
// DOMツリーに項目スライサーを追加します。
// 「slicerHost」は、スライサーのDOMを追加しようとするdivです。
$("#slicerHost").append(slicer.getDOMElement());

.....
<div id="slicerHost" style="height: 300px; width: 50%"></div>

参照

 

 


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