GrapeCity Secure Mail for .NET 4.0J
Mail for .NET 1.0J/Secure Mail 2.0Jとの違い

ここでは、Mail for .NET 1.0JおよびSecure Mail 2.0J(以下、旧バージョン)との主な違いについて説明します。

旧バージョンとは非互換

本製品は、旧バージョンとは異なる設計思想で新たに開発されたコンポーネントです。旧バージョンとの間に互換性はなく、移行ツールなども用意されておりません。

そのため、旧バージョンで作成されたプロジェクトを本製品へ移行する場合は、本製品の仕様に基づき、アプリケーションを作成しなおす必要があります。

非同期処理はStartメソッド、Marshalメソッドを使用

非同期処理を行う場合、旧バージョンでは複数のイベントに適切な処理を実装する必要があり、メンテナンスの煩雑さを招いていました。本バージョンでは、新たにStartメソッドMarshalメソッドが用意され、シンプルな実装で非同期処理が可能となりました。これにより、非同期処理のために用意されていた多くのメソッド(BeginXXXなど)やイベント(EndXXXなど)は、本バージョンでは廃止されています。

非同期処理の実装方法については、「非同期処理を実装する」をご覧ください。

証明書ストアの処理(CertificateStoreクラス)は.NET Framework標準の機能を使用

Secure Mail 2.0Jには、ローカルシステム上の証明書ストアにアクセスするための機能として、CertificateStoreクラスが用意されていました。本バージョンではこの機能が廃止され、.NET Framework標準の機能を利用するようになっています。

証明書の処理については、AuthenticateAsClient メソッドのサンプルコードや、付属サンプルのフォーム「CertificateListForm」、下記のMSDNライブラリなどをご覧ください。

System.Security.Cryptography.X509Certificates 名前空間(MSDN)
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ztkw6e67.aspx

証明書ストアへのアクセスは、SSL通信の際、クライアント認証を行う場合に必要な処理です。

 

 


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