GrapeCity MultiRow for Windows Forms 11.0J
SQL Serverデータベースとの連結

MultiRowは、.NET Frameworkの標準コントロールと同じようにADO.NETを使用してSQL Serverデータベースに接続できます。    
参考:サンプル データベースのインストール
Microsoft SQL Serverでは、サンプル データベースは既定でインストールされません。Microsoft SQL Serverをインストール後、Microsoft SQL Serverに付属するドキュメントまたはMSDNを参考にしてサンプル データベースをインストールしてください。
ここでは、インストール手順の一例を説明します。

  1. Microsoft SQL Serverをインストールする。
    ここでは、Express Editionを前提としますが、ほとんどの操作はエディションに依存しません。
  2. Web サイト チュートリアル: AdventureWorks データベースのインストール」を参考にサンプルデータベースをダウンロードする。
    ここではAdventureWorks Databases 2012を使用します。
  3. ダウンロードしたサンプルを任意のフォルダに配置する。
    (例: C:\AdventureWorks2012_Database\)
  4. Microsoft SQL Server Management Studio Expressをインストールする。
  5. Microsoft SQL Server Management Studio Expressを管理者として実行し、Microsoft SQL Serverに接続する。
    サーバー名の例:(local)\SQLEXPRESS
  6. 左のツリーから「データベース」を選択し、コンテキストメニューの[アタッチ]メニューをクリックする。
  7. 「データベースのアタッチ」画面で、[追加]ボタンをクリックする。
  8. 表示された「データベース ファイルの検索」画面で「C:\AdventureWorks2012_Database\AdventureWorks2012_Data.mdf」を選択し、[OK]ボタンをクリックする。
  9. 「データベースのアタッチ」画面で、[OK]ボタンをクリックする。
  10. 左のツリーから「データベース」を展開し、「AdventureWorks2012」が追加されていることを確認する。
データベースの接続
SQL Serverのデータソースをプロジェクトに登録します。この作業はMultiRowに依存しません。

  1. Visual Studioを起動して、新規にWindows フォーム アプリケーション プロジェクトを作成する。
  2. Visual Studioの[プロジェクト]−[新しいデータソースの追加]メニューをクリックする。
  3. 表示された「データ ソース構成ウィザード」の画面で、「データベース」を選択し、[次へ]ボタンをクリックする。
  4. 表示された「データ接続の選択」画面で、[新しい接続]をクリックし次の構成で接続を追加する。
    • データソース:Microsoft SQL Server (SqlClient)
    • サーバー名(例):(local)\SQLEXPRESS
    • データベースの選択または入力:AdventureWorks2012
  5. 接続を追加した後、[次へ]ボタンをクリックする。
  6. 「接続文字列をアプリケーション構成ファイルに保存する」画面で[次へ]ボタンをクリックする。
  7. 「データベース オブジェクトの選択」画面で、次のテーブルのチェックをオンにする。
    • ContactType
    データソース構成ウィザードの一部
  8. [完了]をクリックする。
  9. Visual Studioの「データソース」ウィンドウに「ContactType」が追加されていることを確認する。
    データソース構成ウィザードの一部
テンプレートの設計
データベースの定義を元に、MultiRowのテンプレートを作成します。

  1. Visual Studioの[プロジェクト]−[新しい項目の追加]メニューをクリックする。
  2. 「新しい項目の追加」画面で、「MultiRow 11.0 テンプレート」を選択し、[追加]ボタンをクリックする。
    新しい項目の追加
  3. 「Template1.vb デザイン」画面が表示されることを確認する。
    テンプレート デザイナ
  4. Visual Studioの[表示]−[その他のウィンドウ]−[データソース]メニューをクリックする。
    テンプレート デザイナ
  5. 「データソース」ウィンドウのツリーから「AdventureWorks2012DataSet」の下にある「ContactType」テーブルを選択し、[Ctrl]キーを押下したままテンプレートの「Row」の領域にドラッグ&ドロップする。
    テンプレート デザイナ
  6. ColumnHeaderSection1、Rowの端をダブルクリックして高さと幅を調節する。
  7. Visual Studioの[テンプレート]−[セルの情報]−[データフィールド]をクリックし、セルにデータフィールドが割り当てられていることを確認する。
    テンプレート デザイナ
  8. プロジェクトを保存し、次の「グリッドへの接続」に進む。
グリッドへの接続
フォームにGcMultiRowコントロールを配置して、データソースとテンプレートをグリッドに割り当てます。

  1. フォーム(Form1)のデザイン画面を開く。
  2. 「データソース」ウィンドウから「ContactType」テーブルを選択し、ドロップダウンリストから「カスタマイズ...」をクリックする。
  3. 表示された「オプション」画面で「関連付けられたコントロール」の「GcMultiRow」のチェックをオンにする。
    このとき、「GcMultiRow」が2つ表示される場合は、ツールチップの情報を元に10.0のGcMultiRowコントロールをチェックする。
    テンプレート デザイナ
  4. [OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じる。
  5. 「データソース」ウィンドウから「ContactType」テーブルを選択し、ドロップダウンリストから「GcMultiRow」をクリックする。
    ドロップダウンリストから「GcMultiRow」をクリックする
  6. 「ContactType」テーブルをフォーム(Form1)のデザイン画面にドラッグ&ドロップする。
  7. フォームにBindingNavigator(ContactTypeBindingNavigator)とGcMultiRow(ContactTypeGcMultiRow)が配置されることを確認する。
    ordersBindingNavigator と ordersGcMultiRow
  8. Visual Studioの[ビルド]−[ソリューションのビルド]メニューをクリックする。
  9. フォーム上のOrdersGcMultiRowコントロールを選択し、スマートタグから「テンプレートの選択」で「Template1」を選択する。
    GcMultiRow コントロールのスマートタグ

以上でグリッドへのテンプレートとデータソースの割り当ては完了です。プロジェクトを実行すると、データソースの値がグリッドに読み込まれます。
   
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