GrapeCity MultiRow for Windows Forms 11.0J
日本語環境固有の対応

MultiRowは以下の日本語環境固有の機能を提供しています。
縦書き表示
MultiRowのセルは日本語の縦書き表示に対応しています。縦書き表示では、セルの文字列が垂直方向に配置されます。1バイト文字、括弧や長音などは自動的に文字が回転して表示されます。縦書きは表示のみで、入力時の縦書きには対応していません。

詳細は「GDI+互換モードを参照してください。
均等割付
MultiRowのセルは独自の均等割付を提供します。均等割付では、シフトJISの2バイト文字に相当する文字をセルの幅に応じて均等に配置します。1バイト文字は英単語と同じようにワード単位で配置されます。
均等割付の左右のスペースを指定するには、パディングか均等配分の一方または両方を併用できます。Excelと異なり、インデントは均等割付には適用されません。

詳細は「GDI+互換モードを参照してください。
サロゲート文字の検証
MultiRowには、4バイトで1文字を表すサロゲートペアの入力を検証する機能が含まれます。ユーザーがセルにサロゲートペアを入力したとき、検証エラーを表示してコミットを拒否できます。サロゲートペアの検証は、セルバリデータの1つとして組み込まれており、デザイナまたはコーディングで使用できます。詳細は「サロゲート文字の検証を参照してください。

セルバリデータではユーザーによる入力操作自体は禁止できません。ユーザーの入力をフィルタしてサロゲートペアがセルに表示されないようにするには、InputManCellを使用してください。
IME変換モード
IME変換モードは、IMEによって提供されるかな漢字変換の動作モードです。たとえば、変換時に文字列を人名・地名に優先的にマッチさせることができます。サポートされる変換モードは次のとおりです。

  • 一般
  • 人名/地名
  • 話し言葉優先
  • 無変換
  • 継承
  • なし

詳細は「IMEモード」を参照してください。
その他の日本語機能
次の機能は、.NET FrameworkやWindowsに基づきます。たとえば、日付型セルに和暦を表示する方法は、.NET FrameworkのDateTimePickerコントロールの方法と同じです(関連:和暦の表示)。

  • 和暦
  • 文字列の折り返し

これらの対応を拡張するには、InputManCellを使用してください。InputManCellでは、次の機能を使用できます。

  • 和暦の範囲のカスタマイズ、任意の和暦の追加
  • 単語ベースの折り返しと文字ベースの折り返しの切り替え
   
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