PowerTools InputMan for ASP.NET 8.0J
スピン機能

日付時刻コントロールには、フィールドごとに値を増減できるスピン機能が搭載されています。以下では、このスピン機能について説明します。

スピン機能を有効にする
スピン機能は、スピンボタンの押下、[↑]キー、または[↓]キーによる操作が可能です。さらに、ショートカットエクステンダを使用して、指定のキーにスピン動作を割り当てることもできます。


(図)スピンボタンの表示

スピン機能を有効にするには、コントロールのSpinプロパティが参照するSpinオブジェクトのEnabledプロパティをTrueに設定します。次に、スピンボタンを表示させる場合はVisibleプロパティを設定します。

キーボードの[↑]キーと[↓]キーの操作を有効にするには、SpinオブジェクトのSpinOnKeysプロパティをTrueに設定します。[↑]キーと[↓]キーを使ってスピン機能を利用する場合、ショートカットキーには、これらの上下矢印キーは割り当てないでください。割り当てた場合、ショートカットキーの動作が優先されます。

SpinオブジェクトのWrapプロパティをTrueに設定すると、値が最大値に達した場合は最小値に、最小値に達した場合は最大値に、それぞれ自動的に値を変更します。

次のサンプルコードは、日付時刻コントロールにスピンボタンを設定する方法を示します。

Imports GrapeCity.Web.Input.Core
Imports GrapeCity.Web.Input.IMDate

GcDateTime1.Format.Pattern = "yyyy年 MM月 dd日"
GcDateTime1.CursorPosition = DateCursorPosition.Day
GcDateTime1.Spin.Delay = 100
GcDateTime1.Spin.Enabled = True
GcDateTime1.Spin.Increment = 1
GcDateTime1.Spin.Position = ButtonPosition.Inside
GcDateTime1.Spin.SpinOnKeys = True
GcDateTime1.Spin.Visible = True
GcDateTime1.Spin.Wrap = True
using GrapeCity.Web.Input.Core;
using GrapeCity.Web.Input.IMDate;

GcDateTime1.Format.Pattern = "yyyy年 MM月 dd日";
GcDateTime1.CursorPosition = DateCursorPosition.Day;
GcDateTime1.Spin.Delay = 100;
GcDateTime1.Spin.Enabled = true;
GcDateTime1.Spin.Increment = 1;
GcDateTime1.Spin.Position = ButtonPosition.Inside;
GcDateTime1.Spin.SpinOnKeys = true;
GcDateTime1.Spin.Visible = true;
GcDateTime1.Spin.Wrap = true;
ドロップダウンボタンとの位置関係
日付時刻コントロールのSpinPositionプロパティを使用すると、スピンボタンとドロップダウンボタンの両方を表示する場合、両ボタンの位置関係を設定できます。既定値はSpinPosition.Leftです。
なお、SpinPositionプロパティの設定は、SpinオブジェクトのPositionプロパティおよびDropDownオブジェクトのPositionプロパティが同じ設定値である場合にのみ有効です。

SpinPositionの値 説明
Left スピンボタンがドロップダウンボタンの左
Right スピンボタンがドロップダウンボタンの右
ボタン画像のカスタマイズ
次のプロパティを使用することで、スピンボタンに任意のイメージ画像を指定することができます。
ボタンの配置
SpinオブジェクトのAlignmentプロパティを使用すると、各スピンボタンの配置をカスタマイズすることが可能です。
Alignmentプロパティに設定できる値は以下のとおりで、既定値はSpinButtonAlignment.Verticalです。

Alignmentプロパティの値 説明
BothSidesDownLeft コントロールの両端にボタンを配置します。スピンダウンボタンが左側、スピンアップボタンが右側です。
BothSidesUpLeft コントロールの両端にボタンを配置します。スピンアップボタンが左側、スピンダウンボタンが右側です。
HorizontalDownLeft コントロールの右端にボタンを水平方向に隣接して配置します。スピンダウンボタンが左側、スピンアップボタンが右側です。
HorizontalUpLeft コントロールの右端にボタンを水平方向に隣接して配置します。スピンアップボタンが左側、スピンダウンボタンが右側です。
Vertical コントロールの右端にボタンを垂直方向に隣接して配置します。

また、AlignmentプロパティとSpinDownImage、SpinUpImageプロパティなど任意のイメージ画像を設定することで、次のようなカスタマイズが可能です。


(図)スピンボタンの配置と画像のカスタマイズ
参照

 

 


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