3.0Jからの移行

ここでは、プロジェクトをInputMan for ASP.NET 3.0JからInputMan for ASP.NET 10.0Jへ移行する際、移行ツール実行後に必要な作業について説明します。

バルーンチップの外観

バルーンチップエクステンダや検証アクションで表示されるバルーンチップのデフォルトのスタイルが、3.0JまでのWindows XPを基調したスタイルから、7.0J以降ではシンプルなスタイルとなり、アイコン画像も変更されました。

（図）3.0J以前と7.0J以降のバルーンチップのデフォルトスタイル

3.0JまでのWindows XPスタイルで表示する場合は、以下のように設定します。

バルーンチップエクステンダ

BalloonTipInfoクラスの以下のプロパティを設定します。

変更箇所	プロパティ	設定値
背景色	BackColor	System.Drawing.SystemColors.Info
境界線色	BorderColor	System.Drawing.Color.Black
閉じるボタンの画像	CloseButtonImage	BalloonTip_CloseButton_Normal.gif
マウス通過時の閉じるボタンの画像	HoveredCloseButtonImage	BalloonTip_CloseButton_Hovered.gif
押されたときの閉じるボタンの画像	PressedCloseButtonImage	BalloonTip_CloseButton_Pressed.gif
アイコン画像	IconImage	BalloonTip_Error.gif BalloonTip_Information.gif BalloonTip_Warning.gif のいずれか
システムアイコンを使用するかどうか	UseSystemIcon	False

閉じるボタンやアイコンの画像は、3.0Jの以下のインストールフォルダから取得してください。

インストールフォルダ(デフォルト：[Program Files\InputManASPNET3])
　　\Bin
　　　\3.0.XXXX.XXXX
　　　　\Client
　　　　　\images

※3.0.XXXX.XXXXはインストールされているInputMan for ASP.NET 3.0Jのバージョン番号です。

検証アクションエクステンダ

TipNotifyクラスの以下のプロパティを設定します。

変更箇所	プロパティ	設定値
背景色	ToolTipBackColor	System.Drawing.SystemColors.Info
境界線色	ToolTipBorderColor	System.Drawing.Color.Black

アイコンや閉じるボタンの画像は変更できません。旧バージョンと同じ画像を表示したい場合は、バルーンチップエクステンダの利用をご検討ください。

リッチカレンダー

3.0Jで提供されていたリッチカレンダー（RichCalendar）コントロールは、10.0Jでは提供されません。カレンダー（GcCalendar）コントロールに置き換えることで、同等の機能を実現することができますが、カレンダーコントロールの置き換えは移行ツールではサポートされません。手動で置き換える必要があります。

なお、以下の機能はリッチカレンダーコントロール特有の機能で、カレンダーコントロールではサポートされません。

背景画像の不透過率（BackgroundImageOpecityプロパティ）
マウス通過時の日付の描画スタイル（DayOverStyleプロパティ）
日付シートの表示（DaySheetsプロパティおよびDaySheetsクラス）
六曜の配置（RokuyouAlignmentプロパティ）
スパイラルバインディングの表示（ShowSpiralBindingプロパティ）

外観の変更

バージョンアップに伴う新機能の追加やコントロールの内部構成の最適化により、実行時の描画スタイルやサイズが異なる箇所があります。そのため、移行ツールで移行後に必要に応じて値を設定する必要があります。変更された箇所の詳細については「旧バージョンからの変更点」を参照してください。