MESCIUS InputMan for ASP.NET 10.0J
Web.configの設定

InputMan for ASP.NETでは、Web.configファイルをカスタマイズすることにより、以下の設定をすることができます。

カルチャの設定
日付時刻コントロールやカレンダーコントロールの日付および時間書式は、カルチャの設定に依存する場合があります。InputMan for ASP.NETでは、サーバー側(アプリケーション側)かクライアント側のどちらのカルチャ設定を有効にするか指定することができます。

WebフォームにInputMan for ASP.NETのコントロールが追加されると、Web.configファイルには次のようにUseServerCultureキーが追加されます。
<configuration>
  <appSettings>
    <add key="GrapeCity.Web.Input.Core.UseServerCulture" value="true"/>
  </appSettings>
</configuration>

UseServerCultureキーの値がtrueの場合はサーバー側、falseの場合はクライアント側のカルチャ設定が有効になります。

サーバー側での設定

サーバー側でのカルチャを設定する方法の詳細については、「方法 : ASP.NET Web ページのグローバリゼーション用のカルチャおよび UI カルチャを設定する」を参照してください。

次のサンプルコードでは、サーバー側で英語表記の書式を設定する方法を示します。
Imports System.Globalization

Protected Sub Page_Init(ByVal sender As Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Me.Init
    Dim cInfo As CultureInfo = New CultureInfo("en-US")
    cInfo.DateTimeFormat.Calendar = New GregorianCalendar
    System.Threading.Thread.CurrentThread.CurrentCulture = cInfo
End Sub

Protected Sub Page_Load(ByVal sender As Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Me.Load
    GcDate1.Format.Pattern = "MMMM dd, yyy"
    GcDate1.DisplayFormat.Pattern = "MMMM d, yyy"
    GcDate1.DropDownCalendar.HeaderFormat = "MMMM yyy"
End Sub
using System.Globalization;

protected void Page_Init(object sender, EventArgs e)
{
    CultureInfo cInfo = new CultureInfo("en-US");
    cInfo.DateTimeFormat.Calendar = new GregorianCalendar();
    System.Threading.Thread.CurrentThread.CurrentCulture = cInfo;
}

protected void Page_Load(object sender, EventArgs e)
{
    GcDate1.Format.Pattern = "MMMM dd, yyy";
    GcDate1.DisplayFormat.Pattern = "MMMM d, yyy";
    GcDate1.DropDownCalendar.HeaderFormat = "MMMM yyy";
}

クライアント側での設定

UseServerCultureキーの値がfalseの場合、コントロールに適用されるカルチャはクライアントブラウザの言語設定に依存します。クライアントブラウザの言語を設定する手順は次の通りです。
  1. [ツール]メニューから[インターネット オプション]を選択します。
  2. [インターネット オプション]ダイアログの[全般]タブページ内にて、[デザイン]下にある[言語]ボタンをクリックします。
  3. [言語の優先順位]ダイアログで、適用する言語の優先順位を最上位にします。
この場合、上記のサンプルコードのような方法やWeb.configファイルでのGlobalizationタグの設定などは無効になります。
年号の設定
日付コントロールやカレンダーコントロールでの和暦表示において、Web.configファイルに次のような構成セクションを追加することで、年号をカスタマイズすることができます。

<configuration>
  <configSections>
    <section name="eras" type="GrapeCity.Web.Input.Core.ErasSectionHandler"/>

  </configSections>
  <eras>
    <add name = "明治" abbreviation = "明"  symbol = "M" startDate = "1868-09-08" shortcuts = "1,M"/>
    <add name = "大正" abbreviation = "大"  symbol = "T" startDate = "1912-07-30" shortcuts = "2,T"/>
    <add name = "昭和" abbreviation = "昭"  symbol = "S" startDate = "1926-12-25" shortcuts = "3,S"/>
    <add name = "平成" abbreviation = "平"  symbol = "H" startDate = "1989-01-08" shortcuts = "4,H"/>
    <add name = "令和" abbreviation = "令"  symbol = "R" startDate = "2019-05-01" shortcuts = "5,R"/>
  </eras>
  ・
  ・
  ・
</configration>

add要素の各属性の値を変更することで年号の名前、開始日およびショートカットを指定します。
属性 説明
name 年号を表すキーワード "ggg"で表示される正式名称を示します。
abbreviation 年号を表すキーワード "gg"で表示される正式名称を示します。
symbol 年号を表すキーワード "g"で表示される正式名称を示します。
startDate 年号の開始日です。
shortcuts 年号をキーワードにより入力するためのショートカットを設定します。
キーワードは数字、アルファベットの2つをカンマ","で区切って指定します。
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