RichTextBox for WPF
C1Document オブジェクトの使い方

ここまでは、C1RichTextBox コントロールのオブジェクトモデルに注目してきました。ただし、このコントロールは C1Document オブジェクトの編集可能なビューということにすぎません。このオブジェクトは、基底のドキュメントを作成および編集するための機能豊富なオブジェクトモデルを公開しています。このアーキテクチャは、FlowDocument オブジェクトのビューを提供する Microsoft WPF RichTextBox コントロールのアーキテクチャに似ています。

レポートの生成、インポートフィルタやエクスポートフィルタの実装などの多くのタスクの実行には、C1Document オブジェクトの直接的なプログラミングが最も適しています。たとえば、Html プロパティは、C1Document オブジェクトと HTML 文字列を相互に変換するメソッドを HTML フィルタとして公開しています。RTF、PDF などの他の一般的な形式をインポートおよびエクスポートするための同様のフィルタクラスを実装することもできます。

C1RichTextBox は主にテキストを処理します。このコントロールは、コントロールコンテンツのフラットで線形的なビューを提供します。一方、C1Document は、ドキュメントの構造を公開します。このドキュメントモデルにより、各段落、各リスト内の項目などに含まれるランを簡単に列挙できます。これについては、後のセクションで説明します。

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