Reports for WinForms
グラフ種類
C1Report デザイナの使い方 > Reports のグラフ作成 > グラフ種類

Report for WinFormsチャートフィールドでは、ChartTypeEnum を使用してさまざまな種類のチャートを挿入できます。C1Report でサポートされているチャートタイプには、横棒(水平の棒グラフ)、縦棒(垂直の棒グラフ)、散布図(X-Y 値)、折れ線階段ヒストグラムレーダーポーラの 10 種類があります。チャートタイプは、C1ReportDesigner のプロパティペインで ChartType プロパティを使用して簡単に選択できます。

面グラフ:面グラフでは、同じ系列のデータポイントどうしを線で結び、この線の下を塗りつぶすことで 1 つの系列が描画されます。系列は、それぞれ前の系列の上に表示されます。

横棒および縦棒グラフ:横棒グラフまたは縦棒グラフは、各系列を同じ色と幅の棒の集合として表し、各棒の長さは値によって決定されます。新しい系列は、それぞれ前の系列の棒の集合の隣に棒の集合としてプロットされます。横棒または縦棒グラフは、1 つの棒集合に各系列を 1 つの棒として描画します。棒集合の数は、データ内のポイントの数です。各集合は、各系列の n 番目のデータポイントを表示します。棒が横向きに置かれる場合は横棒グラフと呼ばれ、棒が縦向きに置かれる場合は縦棒グラフと呼ばれます。

次の図は、横棒グラフを表します。

次の図は、縦棒グラフを表します。

散布図:散布図は、2 つの値を使用して各データポイントを表します。このタイプのチャートは、統計的手法によって変数間の関係を定量化(通常、線形回帰分析)するためによく使用されます。

円グラフ:円グラフは、各系列を円のスライスとして描画します。円の数は、データ内のポイントの数を表します。各円は、各系列の n 番目のデータポイントを表示します。円グラフをカスタマイズして、凡例やラベルを表示することもできます。詳細は、「チャートプロパティ」を参照してください。


レーダーチャート:レーダーチャートは、データセットごとにレーダー線に沿って y 値を描画します(x 値は、ラベル以外は無視されます)。データに一意のポイントが n 個ある場合、グラフ面は、n 個の等しい角度のセグメントに分割され、360/n 度の間隔でレーダー線(各ポイントを表す)が描画されます。デフォルトでは、最初のポイントを表すレーダー線が垂直に描画されます(90 度)。レーダーチャートはさらにカスタマイズが可能です。詳細は、「チャートプロパティ」を参照してください。


階段グラフ:階段グラフは、データポイントどうしを線で結んで系列を描画する XY プロットグラフの形式の 1 つです。これらのチャートは、X の値が特定の値になると Y の値が突然変化するという、値が離散的に変化する場合によく使用されます。最もわかりやすい例としては、時間の経過に伴う小切手口座の残高の変化があります。時間の経過(X 値)と共に、預金が発生したり、小切手が切られたりします。そのたびに、小切手口座の残高(Y 値)は、徐々にではなく突発的に変更されます。時間が経過しても預金が発生せず小切手も切られない場合、その期間の残高(Y 値)は変わりません。

折れ線グラフ:折れ線グラフは、データポイントをつないで各系列を描画します。これは、さまざまなデータグループ間の値の変化を最も効率よく示す方法です。これらのグラフは、長期にわたるトレンドやパフォーマンスを示す場合によく使用されます。

ヒストグラム:ヒストグラムは、生データ値のコレクションから度数分布をプロットします。これは、グループを形成するデータによく使用され、生データのコレクションを計測して、定義された区間内に分布するデータ値の数をプロットすることで生成されます。元の値は、ヒストグラムのデータではなく度数を生成するために使用されます。棒グラフに似ていますが、棒グラフが一般に質的変数に使用されるのに対して、ヒストグラムは量的変数に使用されることに注意する必要があります。

ヒストグラムと棒グラフは、外観は類似していますが、機能は異なります。棒グラフがデータポイントから作成されるのに対して、ヒストグラムはデータの度数分布から作成されます。以下のチャートは、棒グラフとヒストグラムの違いを示しています。どちらのチャートも、使用している Y データはまったく同じです。棒グラフ(上)は、各年の平均気温を発生年ごとに示しています。ヒストグラム(下)は、入力として同じ気温データを使用していますが、各区間内に分布する気温の数を自動的に集計し、結果のヒストグラムを描画しています。わかりやすいように、各区間の個数を示したグラフラベルが区間の上部に追加されています。

 

ヒストグラムは、量的変数のデータ分布にある際だった特徴を特定するために役立ちます。量的変数の重要な特性は以下のとおりです。

ポーラチャート:ポーラチャートは、系列ごとに x 座標と y 座標を(theta,r)として描画します。theta は原点からの回転角度であり、r は原点からの距離です。theta は、度(デフォルト)またはラジアンを単位として指定できます。X 軸は円なので、X 軸の最大および最小値は固定されています。系列は、個別に描画することも、積層にして描画することもできます。ポーラチャートはさらにカスタマイズが可能です。詳細は、「チャートプロパティ」を参照してください。