凡例テキストの折り返しは、凡例エントリを切り詰めるか複数の行に折り返して短くします。この機能を使用すると、凡例が占有するスペースを調整して、チャートの表示領域を柔軟に効率よく活用できます。

FlexChart は、各凡例エントリの最大幅を設定する ItemMaxWidth プロパティの値を超えた凡例テキストを折り返します。次の 2 つの方法で凡例エントリを管理できます。

• 折り返し：このモードでは、凡例エントリを改行して複数行に分けます。テキストの折り返しは、チャート領域に凡例テキスト全体を表示する必要がある場合に便利です。FlexChart で凡例テキストを折り返すには、TextWrapping プロパティを TextWrapping 列挙の Wrap に設定します。
  
• 切り詰め：このモードでは、テキストの末尾を切り捨てて、凡例エントリを短くします。FlexChart で凡例テキストを折り返すには、TextWrapping プロパティを Truncate に設定します。

FlexChart の凡例エントリに設定する最大幅は、テキストの折り返しとテキストの切り詰めの両方に影響を与えます。凡例エントリの最大幅を大きな値に設定すると、折り返されたり切り詰められる凡例テキストが少なくなります。

次の図に、複数の行に折り返された凡例テキストを示します。

次の図に、切り詰められた凡例テキストを示します。

次のコードは、FlexChart で凡例テキストの折り返しを実装する方法を示します。

' 凡例項目の最大幅を設定する
FlexChart1.Legend.ItemMaxWidth = 80

' 凡例のテキスト折り返しモードを設定する
FlexChart1.Legend.TextWrapping = C1.Chart.TextWrapping.Wrap

' 凡例の位置を設定する
FlexChart1.Legend.Position = C1.Chart.Position.Right

// 凡例項目の最大幅を設定する
flexChart1.Legend.ItemMaxWidth = 80;

// 凡例のテキスト折り返しモードを設定する
flexChart1.Legend.TextWrapping = C1.Chart.TextWrapping.Wrap;

// 凡例の位置を設定する
flexChart1.Legend.Position = C1.Chart.Position.Right;