ComponentOne Studio プロジェクト移行ツール

「ComponentOne Studio プロジェクト移行ツール」は、ComponentOne Studio に収録されているコンポーネントのアセンブリを使用したプロジェクトに対し、そのアセンブリを最新版へアップグレードするために必要な削除・更新処理を支援するツールです。

アセンブリバージョンに依存せずにアセンブリの参照を行うようになるため、アプリケーションのリビルドを実行するだけで、常に最新のアセンブリが適用されたアプリケーションを作成することが可能になります。

メモ:「ComponentOne Studio プロジェクト移行ツール」は、製品をインストールしたフォルダ内にあり、スタートメニューの[ComponentOne]-[ツール]-[プロジェクト移行ツール]からも起動できます。

使用方法

本ツールは、ウィザード形式のアプリケーションです。ツール本体を起動したら、画面の指示に従って操作してください。

処理対象となるプロジェクトは、単独のプロジェクトを指定できるほか、フォルダを指定することで、そのフォルダおよびすべてのサブフォルダに含まれるプロジェクトを一括で置換することができます。またオプションにて、不要ファイルの削除、明示的な参照設定(HintPath)の保持や、ファイルのバックアップの保存について指定できます。

制限事項と注意点:

  • 本ツールによるプロジェクトの移行は完全ではなく、手動による変更を必要とする場合があります。

  • 本ツールはプロジェクトファイルを基準に処理を行います。そのためプロジェクトファイル

  • がない場合は、処理することができません。

  • 不完全な動作によるデータの損失に備え、操作対象のファイルをすべて 本ツール以外の方法であらかじめバックアップしてください。

  • 移行を開始する前にプロジェクトを終了してください。

  • 本ツールでは、Visual Studio .NET 2002/2003 で作成されたプロジェクト、および Expression Blend にて作成されたプロジェクトの移行はサポートしていません。

  • 以下のコントロールは、複数エディションで同じ名前のアセンブリを提供しています。そのため、同一環境に複数エディションがインストールされている場合、移行ツール実行後にVisual Studioの参照設定が不定になることがあります。この場合は参照設定を手動で修正してください。
     - C1DataSource
     - C1Excel
     - C1Report
     - C1Pdf
     - C1Zip

  • オプション設定の「明示的な参照設定(HintPath)を残す」のチェックは、既定ではOffになっており、移行処理後は製品インストール先のBinフォルダ内のアセンブリが参照されます。複数のエディションがインストールされている環境等、Visual Studioからコントロールを明示的に参照設定している場合はこのオプションをOnに設定してください。

移行手順

  1. [Visual Studio 変換ウィザード]により、既存の Visual Studio プロジェクトを、最新の Visual Studio プロジェクトに変換します。※必要な場合

  2. 移行ツールを実行し、対象のプロジェクトをアップデートします。

  3. プロジェクトを開きます。

  4. [ビルド(B)]メニューにある[ソリューション(もしくはプロジェクト)のリビルド(R)]を実行します。

    注意:「リビルド」ではなく「ビルド」を実行した場合、正しく移行されないことがありますので、必ず「リビルド」を実行してください。