ComponentOne Studio TrueChart for ASP.NET (C1WebChart2D) ヘルプ
座標変換メソッド
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.NET の MouseMove などのイベントは座標値を報告し、コントロール上のピクセル座標を提供します。これはある程度役に立ちますが、基本的なデータ座標、データ点、またはグラフ領域に関する情報をアプリケーションに対して報告しません。

座標変換メソッドを使用すると、エンドユーザーがグラフ上でカーソルを移動してアクションを行った時の処理を制御できます。

C1Chart の座標変換メソッドは、ピクセル座標からこれらの情報を提供するのを助けます。ピクセル座標が判明していれば、以下のいずれかの座標変換メソッドで特定のデータセット、データ座標、およびデータインデックスのデータ値を決定できます。

ピクセル座標からデータ座標への変換メソッド 説明
SeriesFromCoord 指定したクライアント座標に最も近い凡例の表示項目のグループインデックスとデータセットのインデックスを取得します。クライアント座標にはマウス座標を指定します。
CoordToDataCoord 指定されたクライアント座標のデータ座標を計算します。
CoordToDataIndex 指定されたクライアント座標に最も近い、グループ内のデータセットとデータ点のインデックスおよびデータ点への距離を返します。

ピクセル座標の代わりにデータ座標やデータインデックスが判明していれば、以下のメソッドを使用してデータ座標やデータインデックスをピクセル座標に変換できます。

データ座標からピクセル座標への変換メソッド 説明
DataIndexToCoord 指定されたデータ座標のクライアント座標を計算します。
DataCoordToCoord 指定されたデータ点のクライアント座標を返します。

これらのツールを .NET の MouseMove などのイベントと組み合わせて使用することにより、凡例やグラフのツールチップ内のダブルクリック操作など、アプリケーション固有のおもしろい機能を作成することができます。.NET の MouseMove イベントは、ユーザーがグラフ上でカーソルを移動したときに、カーソルの位置データを絶えず更新して、ユーザーのカーソルの座標を報告します。

次のセクションでは、各種座標変換メソッドの使用方法および使用例を説明します。

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