GrapeCity ActiveReports for .NET 14.0J
セクションレポートの構造
ActiveReportsユーザーガイド > 概念 > セクションレポートの概念 > セクションレポートの構造

セクションレポートは、デフォルトでPageHeader、Detail、PageFooterから構成されています。レポートを右クリックし、表示されるコンテキストメニューから[挿入]オプションを選択すると、[レポートヘッダ/フッタ]、または[グループヘッダ/フッタ]セクションのペアを追加することができます。

Detailセクション以外のすべてのセクションは、Detailセクションの上下にペアとして挿入されます。 Visibleプロパティを「False」に設定することで、使用していないセクションを非表示にすることができます。

ActiveReportsのセクションには次の種類があります。

レポートヘッダ(ReportHeader)

1つのレポートには1つのレポートヘッダセクションを作成することができます。このセクションはレポートの先頭に出力されます。通常、ここにはレポートのタイトルやデータの集計結果、またはグラフといった、レポートの先頭に一度だけ表示する必要のある情報を出力します。このセクションにあるNewPageプロパティを使用すると、セクションの印刷前に新しいページを挿入するか、印刷後に挿入するか、または印刷前と印刷後の両方に挿入するかを選択することができます。

レポートヘッダは、デフォルトではセクションレポート上に表示されません。このセクションを追加するには、レポートを右クリックし、表示されるコンテキストメニューから[挿入]オプションを選択して[レポートヘッダ/フッタ]を選択します。

ページヘッダ(PageHeader)

1つのレポートには1つのページヘッダセクションを作成することができます。このセクションは各ページの先頭に出力されます。レポートヘッダセクションを含むページを除き、このセクションがページの先頭に出力されます。ここにはカラムヘッダやページ番号、またはページタイトルといった、レポート内の各ページの先頭に表示する必要のある情報を出力します。

メモ: ページヘッダやページフッタ上に、バウンドコントロール(データベースに連結したコントロール)を配置してはいけません。これらのセクションは、そのページに1つだけ出力されるセクションのため、1レコードごとに変化するようなバウンドコントロールを配置すると、予想と異なる結果になります。

グループヘッダ(GroupHeader)

1つのレポートには1つ、または複数のネストされたグループを作成することができます。各グループは独自のヘッダセクションとフッタセクションを持ちます。ヘッダセクションは、詳細セクションの直前に挿入、出力されます。グループ化の詳細については、「」を参照してください。

カラム形式のレポートでは、ColumnGroupKeepTogetherプロパティを使用し、グループを同じカラムの1つのブロックとして印刷するかどうかを指定することができます。

NewPageプロパティを使用し、セクションの印刷前に新しいページを挿入するか、印刷後に挿入するかを選択できます。RepeatStyleプロパティを使用し、ページごとにグループヘッダを出力するかどうかを選択できます。UnderlayNextプロパティを使用し、グループヘッダの情報をグループの詳細行に表示するには、詳細セクションのBackColorプロパティを「Transparent」に設定する必要があります。

詳細については、「GroupHeader」を参照してください。

メモ: グループヘッダやグループフッタ上に、そのグループのキーとなるデータフィールド以外を使用したバウンドコントロール(データベースに連結したコントロール)を配置してはいけません。これらのセクションは、そのグループに1つだけ出力されるセクションのため、1レコードごとに変化するようなグループキー以外のバウンドコントロールを配置すると、予想と異なる結果になります。

詳細(Detail)

1つのレポートには1つの詳細セクションを作成することができます。詳細セクションはレポートの本文であり、レポート内のレコードにつき詳細セクションのインスタンスが1つずつ作成されます。CanShrinkプロパティを「True」に設定し、配置した一連のコントロールの背景にある空白を調整することができます。また、ColumnCountColumnDirectionColumnSpacingNewColumnプロパティを使用してカラム形式のレポートを設定することも可能です。

KeepTogetherプロパティを使用し、セクションを1ページ内に収めて印刷できます。また、RepeatToFillプロパティは、Detailセクションに出力するデータが少なく1ページに満たない場合、ページ全体が満たされるまで、空行を繰り返し出力します。このプロパティは、罫線や背景色などの書式を各ページで統一するような請求書などのレポートの場合に特に便利です。

詳細については、Detailクラスを参照してください。

メモ: RepeatToFillプロパティは、Detailセクションで、PageBreak、もしくはSubReportの各コントロールが使用されている場合や、NewPageNewColumnの各プロパティが「None」以外の値に設定されている場合、使用することができません。2つのグループが設定されているレポートに対してこのプロパティを使用すると、ReportFooterセクションは次のページに印刷されます。ReportToFillプロパティは、単一のグループの場合にのみ正しく処理されます。

グループフッタ(GroupFooter)

1つのレポートには1つ、または複数のネストされたグループを作成できます。各グループは独自のヘッダセクションとフッタセクションを持ちます。フッタセクションは、Detailセクションの直後に挿入、出力されます。グループ化の詳細については、「」を参照してください。

ページフッタ(PageFooter)

1つのレポートには1つのページフッタセクションを作成できます。このセクションは各ページの末尾に出力されます。出力ページ総数やページ番号といった各ページの末尾に表示する必要のある情報を出力します。

レポートフッタ(ReportFooter)

1つのレポートには1つのレポートフッタセクションを作成できます。このセクションはレポートの最終ページの末尾(最終ページのページフッダの前)に出力されます。ここにはデータの集計結果や総計といった、レポートの最後に一度だけ表示する必要がある情報を出力します。

レポートフッタは、デフォルトではセクションレポート上に表示されません。このセクションを追加するには、レポートを右クリックし、表示されるコンテキストメニューから[挿入]を選択して[レポートヘッダ/フッタ]を選択します。

メモ: 最終ページにページフッタが存在する場合、レポートフッタはページフッタよりも前に出力されます。
関連トピック