PowerTools ActiveReports for .NET 11.0J
Excelへの描画

ActiveReportsのレポートは、Microsoft Excel形式でエクスポートすることが可能です。レポートをこの形式でエクスポートするには、ExcelRenderingExtensionを使用します。ExcelファイルはXlsとXlsxの2種類の形式でエクスポートすることができます。

レポートをExcelにエクスポートするには、以下のアセンブリへの参照をプロジェクトに追加します。

レポートをMicrosoft Excel形式でエクスポートする方法の一例を以下に示します。

  1. Visual Studioで新規プロジェクトを開きます。
  2. 表示される[新しいプロジェクト]ダイアログで、[ActiveReports 11.0J ページレポートアプリケーション]を選択し、[名前]フィールドでプロジェクト名を指定します。
  3. [OK]ボタンをクリックすると、ActiveReports 11ページレポートアプリケーションが新規作成されます。プロジェクトには、デフォルトでページレポートが追加されています。
  4. プロジェクトにGrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.v11.dllアセンブリへの参照を追加します。
  5. Form.cs、またはForm.vbが開いたら、タイトルバーをダブルクリックしてForm_Loadイベントを作成します。
  6. 以下のコードをForm_Loadイベント内に追加します。アプリケーションを実行すると、デフォルトで一意な名前のファイルが新規作成されます。
    Visual Basicコード(Form Loadイベント内に貼り付けます。)
    コードのコピー
    ' 描画するページレポートを指定します。
    Dim report As New GrapeCity.ActiveReports.PageReport()
    Dim reportDocument As New GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(report)
    
    ' 出力先のディレクトリを作成します。
    Dim outputDirectory As New System.IO.DirectoryInfo("C:\MyExcel")
    outputDirectory.Create()
    
    ' エクスポートの各種設定を行います。
    Dim excelSetting As New GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.ExcelRenderingExtensionSettings()
    excelSetting.FileFormat = GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.FileFormat.Xls
    
    ' RenderingExtensionを使用して、レポートを描画します。
    Dim excelRenderingExtension As New GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.ExcelRenderingExtension()
    Dim outputProvider As New GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider(outputDirectory, "Sample")
    
    ' 出力ファイルがすでに存在する場合は上書きします。
    outputProvider.OverwriteOutputFile = True
    
    reportDocument.Render(excelRenderingExtension, outputProvider, excelSetting.GetSettings())
    
    C#コード(Form Loadイベント内に貼り付けます。)
    コードのコピー
    // 描画するページレポートを指定します。
    GrapeCity.ActiveReports.PageReport report = new GrapeCity.ActiveReports.PageReport();
    GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument reportDocument = new GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(report);
    
    // 出力先のディレクトリを作成します。
    System.IO.DirectoryInfo outputDirectory = new System.IO.DirectoryInfo(@"C:\MyExcel");
    outputDirectory.Create();
    
    // エクスポートの各種設定を行います。
    GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.ExcelRenderingExtensionSettings excelSetting = new GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.ExcelRenderingExtensionSettings();
    excelSetting.FileFormat = GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.FileFormat.Xls;
    
    // RenderingExtensionを使用し、レポートをエクスポートします。
    GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.ExcelRenderingExtension excelRenderingExtension = new GrapeCity.ActiveReports.Export.Excel.Page.ExcelRenderingExtension();
    GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider outputProvider = new GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider(outputDirectory, "Sample");
    
    // 出力ファイルがすでに存在する場合は上書きします。
    outputProvider.OverwriteOutputFile = true;
    
    reportDocument.Render(excelRenderingExtension, outputProvider, excelSetting.GetSettings());
    

Excelエクスポート(描画拡張機能)のプロパティ

ActiveReportsには、レポートをMicrosoft Excelにどのようにレンダリングするかを制御するオプションが用意されています。

プロパティ 説明
PageSettings Excelファイルの印刷設定を初期化するためのExcelRenderingExtensionPageSettingsオブジェクトを返します。
Pagination レポートのレイアウトモードをページングとゲラモードのどちらにするかを指定します。
Security ドキュメントのセキュリティを初期化するためのExcelRenderingExtensionSecurityオブジェクトを返します。
UseDefaultPalette ドキュメントをExcelのデフォルトパレットを使用してエクスポートするかどうかを示します。
FileFormat Excelドキュメントの出力形式(Xls、またはXlsx)を指定します。
OpenXmlStandard Xlsxファイル形式でエクスポートするときの、Open XMLドキュメントの準拠レベルを指定します。「Strict」「Transitional」のいずれかを選択できます。
MultiSheet 単一シートと複数シートのどちらでExcelドキュメントを生成するかを示します。

対話的な機能

Excelでエクスポートされたレポートは、ブックマークやハイパーリンクなどのさまざまな対話的な機能をサポートします。ただし、エクスポート時に非表示になっていたデータ(ドリルダウンレポートのデータなど)は出力されません。全てのデータをエクスポートするには、エクスポート前に折りたたまれた項目をすべて展開する必要があります。

制限事項

関連トピック

概念

 

 


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