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Tablixのレポート

Tablixデータ領域は、行グループと列グループを用いて複雑なデータを表示するのに使用することができます。Tablixデータ領域の機能を理解するためにいくつかのユースケースを見てみることにしましょう。

隣接する複数グループの使用

Matrixデータ領域やTableデータ領域とは異なり、Tablixデータ領域では、複数のグループを隣接させて作成することができます。ここでは、Tablixデータ領域でのグループ化の機能を理解するために、売上レポートを例に取ってみましょう。

ユースケース

ある会社組織が、年度別、メディアの種類別に売り上げを表示した売上報告書を作成する必要があるとしましょう。Tablixデータ領域を使ってこのような報告書をデザインするには、複数のグループが隣接した列グループ領域と、1つの行グループを作成し、本体領域に集計データを表示する必要があります。


次に、Tablixデータ領域の各領域がいかに連携して下記の出力結果を生み出しているのかを見ていきましょう。

列グループ領域
列グループ領域には「年度」「メディアの種類」の2つの隣接するグループがあります。年度グループは2004年と2005年にグループ化されたデータが示されています。また、メディアの種類グループには、データベース内のデータをDVD、VHS、LaserDisc、HD-DVDといったメディア別にグループ化して表示しています。

行グループ領域
行グループ領域にはStoreNameという単一のグループがあります。この行グループ領域のセルは行グループ値を表示し、行グループ階層のメンバを代表しています。

本体領域
この領域はTablixデータ領域のTotalAmountの合計額を表示します。この本体領域のセルは詳細データを表示します。本体領域のセルは、詳細行あるいは詳細列にある場合は詳細データを、グループ行やグループ列にある場合はグループデータの合計を表示します。

Tablixデータ領域を用いて上記のレポートを作成する詳しい手順については「Tablixでのグループ化」を参照してください。

セルの結合の使用

Tablixデータ領域では、重複する値を持つセル同士を結合することができます。Tablixデータ領域においてセルの結合が果たす機能を理解するために、店長一覧レポートを例に取ってみましょう。

ユースケース

ある会社組織が、セルの結合(同じ値を持つセル同士を自動的に結合して画面上を見やすくする機能)を使用して、全店舗の店長名を一覧表示するレポートを作成する必要があるとします。
このようなレポートをデザインするには、Tablixデータ領域に複数のグループをネストし、店長名を地域地区店舗名にしたがって表示する必要があります。


Tablixデータ領域の各領域がいかに連携して下記の出力結果を生み出しているのかを見ていきましょう。

列グループ領域
列グループ領域にグループはありませんが、各列を代表する静的ラベルがあります。地域地区店舗店長の列ラベルがデータの情報を説明する見出しとして追加されています。

行グループ領域
行グループ領域には、親子関係としてネストされている3つのグループがあり、行グループデータを表示します。地域(親)グループと地区(子)グループ値はデータの重複値を除くために自動的に結合されます。

本体領域
この領域は店長のフルネームを表示しています。本体領域は、[&]演算子を用いてFirstNameフィールドとLastNameフィールドを連結した式で店長のフルネームを表示しています。

Tablixデータ領域を用いて上記のレポートを作成する詳しい手順については「Tablixでのセルの結合」を参照してください。

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