ページレポートまたはRDLレポートでは、式でカスタムコードを使用して、レポートの機能を拡張することができます。複雑な関数やレポートで何回も使用したい関数の場合には、レポートへコードを組み込むことも可能です。また、コードを含めるカスタムアセンブリを作成し、複数のレポートから使用することもできます。

レポート内でコードを組み込む

プロジェクトにページレポート／RDLレポートのテンプレートを追加し、スクリプトタブに以下のようなコードを追加します。

コントロールのプロパティから関数を呼び出す

コントロールのプロパティからカスタム定数と変数を使用する

コントロールのプロパティからグローバルコレクションを呼び出す

コードブロックの形にインスタンスベースのVisual Basic .NETコードを使用します。コードブロックに複数のメソッドを含めて、コントロールのプロパティで式からそのメソッドにアクセスすることができます。

メモ: ページレポート／RDLレポートでは、Visual Basic .NET をスクリプト言語として使用します。一方、セクションレポートでは、Visual Basic .Net、およびC#コード両方をスクリプトで使用できます。

カスタムアセンブリの作成

C#、またはVisual Basic .NETでカスタムアセンブリを作成して、複数のレポートでコードを使用可能にします。

カスタムアセンブリをレポートで使用可能な状態にします。

製品に含まれているデザイナアプリケーション、またはビューワアプリケーションを使用している場合は、カスタムアセンブリをActiveReportsアセンブリフォルダにコピーします。デフォルトでは「.\ActiveReportsNET11\Bin\v11.xx.xxxx.1」となっています。

注意: 上記の両方のケースで使用する場合、両方の場所にカスタムアセンブリコピーする必要があります。なお、カスタムアセンブリをグローバルアセンブリキャッシュに登録することでも使用できます。 (C:\Windows\assembly)

レポートにアセンブリ参照を追加します。
- ［レポート］メニューより、［レポートのプロパティ］を選択します。
- 表示される［レポート］ダイアログで、［参照］を選択し、アセンブリ名一覧のアイコン上で［開く］をクリックし、任意のアセンブリを追加します。
- アセンブリ名の下のクラス一覧の［クラス名］に、名前空間、およびクラス名を入力します。同様に、［インスタンス名］の下に、式で使用したい名前を入力します。
式を使用してアセンブリにアクセスする方法
- スタティックメンバ（C#アセンブリでpublic static と記載されているメンバ、 Visual BasicアセンブリでPublic Shared と記載されているメンバ）にアクセスする方法:
  =Namespace.Class.Member
- クラスインスタンスをアクセスする方法:
  =Code.InstanceName