GrapeCity SPREAD for Windows Forms 11.0J
インポートしたExcelファイルの設定を保持したエクスポート

ExcelにはSPREADでは提供されていない機能(フォームコントロールやマクロなど)もあります。SPREAD上でExcelの全ての機能を動作させることはできませんが、インポートしたExcelファイルの設定を保持したままExcelファイルにエクスポートすることができます。

ExcelOpenFlagsおよびExcelSaveFlagsのDocumentCachingフラグを使用することで、ExcelファイルをSPREADにインポートした際にバッファにフォームコントロールなどの情報を保存しておき、SPREADからExcelファイルにエクスポートする際にこれらの情報も出力します。インポートするExcelのファイル形式とエクスポートするファイル形式はあわせる必要があります。たとえば、Open XML形式ファイル(.xlsx)をインポートた場合は、BIFF8形式ファイル(.xls)ではなくOpen XML形式ファイル(.xlsx)でエクスポートする必要があります。

DocumentCachingフラグの機能では、以下のExcelの機能をサポートします。

サンプルコード

次のサンプルコードは、DocumentCachingフラグを使用してExcelファイルをインポートし、SPREAD側で値を変更してからExcelファイルにエクスポートします。

C#
コードのコピー
private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
    // フォームコントロールをバッファに保存
    fpSpread1.OpenExcel("test1.xlsx", FarPoint.Excel.ExcelOpenFlags.DocumentCaching);
   
    // SPREADの値を変更
    fpSpread1.ActiveSheet.Cells[0, 0].Value = "test";
   
    // バッファに保存したフォームコントロールをExcelファイルにエクスポート
    fpSpread1.SaveExcel("test2.xlsx", FarPoint.Excel.ExcelSaveFlags.UseOOXMLFormat | FarPoint.Excel.ExcelSaveFlags.DocumentCaching);
}
Visual Basic
コードのコピー
Private Sub Button1_Click(sender As Object, e As EventArgs) Handles Button1.Click
    ' フォームコントロールをバッファに保存
    FpSpread1.OpenExcel("test1.xlsx", FarPoint.Excel.ExcelOpenFlags.DocumentCaching)

    ' SPREADの値を変更
    FpSpread1.ActiveSheet.Cells(0, 0).Value = "test"

    ' バッファに保存したフォームコントロールをExcelファイルにエクスポート
    FpSpread1.SaveExcel("test2.xlsx", FarPoint.Excel.ExcelSaveFlags.UseOOXMLFormat Or FarPoint.Excel.ExcelSaveFlags.DocumentCaching)
End Sub
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