GrapeCity SPREAD for Windows Forms 11.0J
ランタイムファイルの配布方法

ランタイムファイルの配布方法には、ランタイムファイルを直接コピーする方法と製品に付属するブートストラッパを使用する方法の2種類があります。

ランタイムファイルを直接コピーする

ブートストラッパを使用せずにランタイムファイルを直接コピーする場合は、以下のフォルダからコピーします。 SPREADの再配布可能なファイルは、ランタイムファイルの配布についてを参照してください。

<製品インストールフォルダ>\Bin

ブートストラッパを使用してランタイムファイルを配布する

ブートストラッパ(bootstrapper)とは、アプリケーションのインストールの前にそのアプリケーションの実行に必要なランタイムファイルをインストールするインストーラの総称です。SPREADがインストールされた開発環境には、SPREAD専用のランタイムブートストラッパが用意されており、ClickOnceへ簡単に組み込むことが可能です。

ClickOnceへブートストラッパを組み込む

  1. アプリケーションのプロジェクトをVisual Studioで開き、〈プロジェクト〉メニューから〈プロパティ〉を表示します。
  2. 「公開」タブにある〈必須コンポーネント〉ボタンをクリックし、必須コンポーネントのリストにある「SPREAD for Windows Forms 11.0J Runtime 11.0.XXXX.2012」にチェックを入れます。
  3. 必須コンポーネントのインストール場所を指定します。「必須コンポーネントをコンポーネントの開発元のWebサイトからダウンロードする」にすると、セットアップ起動時に開発元のWebサイトからランタイムのブートストラッパをダウンロードします。「アプリケーションと同じ場所から必須コンポーネントをダウンロードする」にすると、プロジェクトのビルド時に、ランタイムのブートストラッパがプロジェクト内にコピーされます。
    補足補足 :
    「アプリケーションと同じ場所から必須コンポーネントをダウンロードする」を指定してビルドを行うと、セットアッププログラムにブートストラッパが組み込まれます。アプリケーション配信前にランタイムの事前インストールを行いたい場合には、この方法を利用してランタイムファイルのみを配布するインストーラを作成することができます。
  4. これでSPREADのランタイムブートストラッパの組み込みは完了です。あとは[発行ウィザード]あるいは[今すぐ発行]ボタンをクリックして、通常の手順に従ってアプリケーションを発行します。

ブートストラッパの特長ならびに注意点

ブートストラッパによるランタイムの配布には、次に示す特長があります。

特徴

注意注意 :
  • GACへインストールするため、インストーラの実行には管理者権限が必要になります。
  • ブートストラッパには次のインストール条件が組み込まれていますが、この条件はブートストラッパのmsiファイルを直接実行する場合には適用されないため、直接実行はお勧めしません。
    • 管理者権限の有無を事前にチェックし、ユーザーが管理者でない場合にメッセージを表示する。
    • 同じバージョンのアセンブリがグローバルアセンブリキャッシュにすでにインストールされている場合はインストールをスキップする。
  • 組み込むブートストラッパのバージョンと使用しているランタイムファイル(本体コンポーネントFarPoint.Win.SpreadJ.dll)のバージョンは同じである必要があります。
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