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印刷ページのヘッダとフッタ

印刷するページに、ヘッダおよびフッタテキストを追加できます。PrintInfoクラスのHeaderおよびFooterプロパティには、特別な制御コマンドを含めることができます。これらのプロパティを使用すると、ページ番号を表す変数や、フォントを指定するための文字列を設定できます。たとえば、「f」の文字で始まる文字列は、フォント関連のコマンドとして処理されます。

下図は、後述のサンプルコードの実行結果を表しています。

ヘッダとフッタの印刷

ヘッダおよびフッタに挿入可能な制御コマンドは、以下のとおりです。

制御文字 完全コマンド 印刷ページのヘッダまたはフッタでの機能
/ / リテラルなスラッシュ記号(/)を挿入します。
/c /c アイテムを中央揃えで配置します。
/cl /cl"n" テキストのフォント色を設定します。nは0から始まる色インデックスであり、0以上の数値を引用符で囲んで指定します。Colorsプロパティを参照してください。
/dl /dl 長い形式の日付を挿入します。
/ds /ds 短い形式の日付を挿入します。
/f /f"n" 以前保存したフォント設定を呼び出します(この表内の/fsを参照)。nは1から始まるインデックスであり、1以上の数値を指定します。(例、/f1)
/fb /fb0 太字フォントタイプを無効にします。
  /fb1 太字フォントタイプを有効にします。
/fi /fi0 斜体フォントタイプを無効にします。
  /fi1 斜体フォントタイプを有効にします。
/fk /fk0 取り消し線を無効にします。
  /fk1 取り消し線を有効にします。
/fn /fn"name" フォントフェイス名を引用符で囲んで指定します。
/fs /fs"n" 再利用できるように、フォント設定を保存します。nは1から始まるフォント設定のインデックスを指定します(この表内の /f を参照)。(例、/fs1)
/fu /fu0 下線を無効にします。
  /fu1 下線を有効にします。
/fz /fz"n" フォントサイズを設定します。
/g /g"n" 画像(イメージ)を挿入します。nは0から始まるイメージのインデックスであり、0以上の数値を引用符で囲んで指定します。Imagesプロパティを参照してください。
/l /l アイテムを左揃えで配置します。「Left」の頭文字として「l」または「L」を指定できます。
/n /n 新しい行を挿入します。
/p /p ページ番号を挿入します。
/pc /pc ページ数(この印刷ジョブの合計ページ数)を挿入します。
/r /r アイテムを右揃えで配置します。
/sn /sn シート名を挿入
/tl /tl 長い形式の時刻を挿入します。
/ts /ts 短い形式の時刻を挿入します。
  • 複数の制御文字を使用する場合、文字間にスペースを入れないでください。制御文字は大文字でも小文字でも指定できますが、ここに掲載しているコマンドおよびサンプルでは、単純化のためにすべて小文字を使用しています。
  • ヘッダおよびフッタの定義(PrintInfoオブジェクトのHeaderおよびFooterプロパティの設定)は、シートを印刷(FpSpreadクラスのPrintSheetメソッドを実行)する前に行います。
  • PrintInfoオブジェクトのColorsプロパティで色を定義している場合、色の一覧からテキスト色を指定できます。
  • PrintInfoオブジェクトのImagesプロパティでイメージを定義している場合、イメージの一覧からヘッダまたはフッタに挿入するイメージを指定できます。
  • ページ番号、および印刷する合計ページ数を含めたテキストを追加できます。
  • フォント設定を保存して、この設定をヘッダまたはフッタで再利用できます。

サンプルコード

次のサンプルコードは、印刷するページにヘッダおよびフッタを設定し、シートを印刷します。

C#
コードのコピー
// PrintInfoオブジェクトを作成し、各プロパティを設定します。
FarPoint.Win.Spread.PrintInfo printset = new FarPoint.Win.Spread.PrintInfo();
printset.Colors = new Color[] {Color.Green, Color.Yellow, Color.Gold, Color.Indigo, Color.Brown};
printset.Images = new Image[] {Image.FromFile("C:\\images\\point.jpg"), Image.FromFile("C:\\images\\logo.gif"), Image.FromFile("C:\\images\\icon.jpg")};
printset.Header = ""/fn\"Book Antiqua\" /fz\"14\" Print job /n ";
printset.Footer = "/g\"1\"/r/cl\"4\"This is page /p of /pc";
// 先頭シートのPrintInfoプロパティを設定します。
fpSpread1.Sheets[0].PrintInfo = printset;
// シートを印刷します。
fpSpread1.PrintSheet(0);
Visual Basic
コードのコピー
' PrintInfoオブジェクトを作成し、各プロパティを設定します。
Dim printset As New FarPoint.Win.Spread.PrintInfo()
printset.Colors = New Color() {Color.Green, Color.Yellow, Color.Gold, Color.Indigo, Color.Brown}
printset.Images = New Image() {Image.FromFile("D:\images\point.jpg"), Image.FromFile("D:\images\logo.gif"), Image.FromFile("C:\images\icon.jpg")}
printset.Header = "/fn""Book Antiqua"" /fz""14"" Print job /n "
printset.Footer = "/g""1""/r/cl""4""This is page /p of /pc"
' 先頭シートのPrintInfoプロパティを設定します。
FpSpread1.Sheets(0).PrintInfo = printset
' シートを印刷します。
FpSpread1.PrintSheet(0)

SPREAD デザイナの使用

  1. 印刷設定を行うシートのシート タブを選択します。
  2. [ページレイアウト]オプションを選択します。
  3. [印刷タイトル]を選択します。[印刷設定]ダイアログが開きます。
  4. 「ヘッダ/フッタ」タブをクリックします。
  5. 〈ヘッダ〉または〈フッタ〉ラジオ ボタンを選択して、ヘッダまたはフッタ テキストのどちらを設定するかを指定します。
  6. テキスト ボックスに、ヘッダまたはフッタ テキストを入力します。
    このテキスト内には制御文字を使用できます。これには、テキスト ボックスの下の[印刷制御文字]ドロップダウン リスト ボックスから任意の制御文字を選択して、〈追加〉ボタンをクリックします。
  7. 〈OK〉をクリックし、[印刷オプション設定]ダイアログを閉じます。
  8. [ファイル]メニューから[適用して終了]を選択し、変更をコンポーネントに適用して SPREAD デザイナを終了します。
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