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入力の制御(GcMask型セル)

GcMask型セルでは、マスク書式の設定やパスワード入力が可能です。ここではマスクコントロールが提供する入力機能について解説します。

書式の設定

GcMask型セルでは、正規表現による書式設定が可能です。書式の設定はFields プロパティによって行われ、フィールドとよばれる入力領域を構成する要素によって定義されます。Fields プロパティの詳細や書式の設定方法については、「書式の設定(GcMask型セル)」で解説します。

改行コードの取り扱い
AcceptsCrLf プロパティを使用してクリップボードへ改行を含む文字列をコピー、または貼り付けた場合の改行コードの扱いを設定できます。AcceptsCrLf プロパティは、以下の3つの動作から選択します。このプロパティはセルが編集状態の場合にのみ有効です。

AcceptsCrLfの値 説明
NoControl 改行コードはそのままでコピー、貼り付けを行います。
Filter 全ての改行コードを削除しコピー、貼り付けを行います。
Cut 最初の改行コード以降の文字列を削除します。標準コントロールと同じ動作です。
タブ文字の取り扱い
AcceptsTabChar プロパティを使用してクリップボードへタブ文字を含む文字列をコピー、または貼り付けた場合のタブ文字の扱いを設定できます。AcceptsTabChar プロパティは、TabCharMode 列挙体を使用して次の値を設定できます。
AcceptsTabCharの値 説明
NoControl タブ文字はそのままでコピー、貼り付けを行います。
Filter 全てのタブ文字を削除しコピー、貼り付けを行います。
Cut 最初のタブ文字以降の文字列を削除します。
パスワード入力

書式の設定で、パターンフィールド(MaskPatternFieldInfoクラス)にパスワードを設定することができます。 MaskPatternFieldInfoオブジェクトに以下のいずれかの設定を行うと、特定のフィールドをパスワード入力専用にできます。

また、PasswordRevelationMode プロパティを使用すると入力中のパスワード文字列を一時的に表示することが可能です。PasswordRevelationModeプロパティに設定可能な値は以下のとおりです。

PasswordRevelationModeの値 説明
None パスワード文字列を表示しません。
ShowEyeButton パスワードを入力すると、コントロールの右端に目のアイコンが表示されこのアイコンのクリックでパスワード文字列を表示します。

ShowLastTypedChar 最後に入力した文字だけ数秒間表示します。

自動フォーカス移動

ExitOnLastChar プロパティをTrueに設定すると、入力された文字列が、 書式設定により定義されたフィールドすべてに満たされると、自動的に次のセルへフォーカスを移動できます。

フィールド間の移動

GcMask型セルの表示領域は、通常、リテラル文字列と入力フィールドの2種類に分かれています。フィールドについては「書式の設定(GcMask型セル)」を参照してください。

TabActionプロパティをTabAction.Controlに設定すると、[Tab]キーまたは[Shift]+[Tab]キーによるフォーカス移動は、セル間で行われます。TabAction.Fieldに設定すると、フォーカス移動は入力フィールド間で行われます。また、GcMask型セルのナビゲーションや選択などの操作は、リテラル文字列と入力フィールドの位置関係による影響を受けます。

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