PowerTools SPREAD for ASP.NET 8.0J パフォーマンスガイドライン
1. ページサイズを指定し1ページに表示するデータ件数を減らす

ページサイズとは一度に表示される行数を表し、PageSizeプロパティで指定が可能です。本プロパティはRowCountプロパティで指定できる行数のうち、何行までを1ページに含めるかを指定します。PageSizeプロパティより大きい行数は初回表示ではHTMLには出力されず、コマンドバーの「次のページに移動」ボタン押下時などのユーザー操作によりクライアント側に出力されます。

以下に、ページサイズを10行または100行とした場合の、HTMLタグの構造の違い、HTMLタグの出力バイト数および描画時間を示します。

ページサイズ:10行 ページサイズ:100行
共通設定 ・行数:100行
・列数:100列(標準型セル)
タグ構造

10行分のtrタグが出力

100行分のtrタグが出力

バイト数 129KB 881KB
描画時間

ページサイズの設定の他にも、一度のページロードで表示する行数を減らすことできる機能が用意されています。

  • ロードオンデマンド

    ロードオンデマンドの機能を利用することで、初期表示時に表示するデータの件数を制御し、残りのデータをシートのスクロールに応じて取得するということが可能です。ただし、ロードオンデマンドの機能を有効にした場合、スクロール時に再描画するのは、「既に表示されている行」+「新規に読み込む行」となるため、ロードオンデマンドを使用することで初回表示の描画を短縮することは可能ですが、データ量が増えるに連れて、描画時間も増えていきます。行数が増えても常に一定の時間で描画を行いたい場合、仮想ページングを利用する方法があります。

     「製品ヘルプ - ロードオンデマンド」

  • 仮想ページング

    仮想ページングはロードオンデマンドと同様にスクロール時にサーバー側へデータを取得しに行きますが、SPREADは1ページ分のデータしか保持しないので、描画時間の増加を抑制できます。

    製品ヘルプ - 仮想ページング

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