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名前付きスタイル

名前付きスタイルとは、NamedStyle クラスを使用してさまざまなスタイル情報のセットを定義し、そのスタイルの名前またはスタイルオブジェクトを指定することで、セルにスタイルを適用します。独自のスタイルを作成して、テンプレート同様に保存および再利用することも可能です。

名前付きスタイルは、シート、行ヘッダ、列ヘッダ、列フッタ、シートコーナーに配置されるセル、および特定のセルに適用できます。たとえば、セルの背景色フォント、またセル型などの詳細は、Cell クラスの各プロパティを使用して設定しますが、複数のセルに対し同じスタイルを適用するには、セル範囲を指定して設定することも可能ですが、「名前付きスタイル」を定義し、適用することで、セル、セル範囲、行、または列の外観を一括で設定できます。

スタイルには以下のようなさまざまな設定を含めることができます。

設定方法

名前付きスタイルを適用するには、さまざまなスタイルを定義したNamedStyle オブジェクトを名前付きスタイルコレクションに追加します。名前付きスタイルコレクションは、FpSpread クラスNamedStyles プロパティが参照します。

特定のセルやセル範囲にスタイルを指定するには、Cell クラスStyleName プロパティに、適用するNamedStyle オブジェクトの名前を設定します。

ParentStyleName プロパティを使用して、親スタイルからすべてのスタイル情報を継承した上で、別のスタイルを設定することもできます。 名前付きスタイルの親は、NamedStyle クラスのParent プロパティを使用して設定することもできます。

各オブジェクトの以下のプロパティを使用して、名前付きスタイルの名前またはスタイルオブジェクトを設定できます。

オブジェクト プロパティ
シート(SheetView クラス DefaultStyle プロパティ
DefaultStyleName プロパティ
SheetCornerStyle プロパティ
SheetCornerStyleName プロパティ
シートコーナー(SheetCorner クラス DefaultStyle プロパティ
DefaultStyleName プロパティ
1行おきの行(AlternatingRow クラス ParentStyleName プロパティ
StyleName プロパティ
列ヘッダ(ColumnHeader クラス DefaultStyle プロパティ
DefaultStyleName プロパティ
列フッタ(ColumnFooter クラス DefaultStyle プロパティ
DefaultStyleName プロパティ
行ヘッダ(RowHeader クラス DefaultStyle プロパティ
DefaultStyleName プロパティ
列(Columns クラス ParentStyleName プロパティ
StyleName プロパティ
行(Row クラス ParentStyleName プロパティ
StyleName プロパティ
セル(Cell クラス ParentStyleName プロパティ
StyleName プロパティ

サンプルコード

次のサンプルコードは、アクティブシート上の先頭のセル範囲に対し、背景色を青に設定する同一のスタイルを適用します。テキスト色は列単位で設定します。

FarPoint.Web.Spread.NamedStyle backstyle = new FarPoint.Web.Spread.NamedStyle("BlueBack");
backstyle.BackColor = Color.Blue;
FarPoint.Web.Spread.NamedStyle text1style = new FarPoint.Web.Spread.NamedStyle("OrangeText", "BlueBack");
text1style.ForeColor = Color.Orange;
FarPoint.Web.Spread.NamedStyle text2style = new FarPoint.Web.Spread.NamedStyle("YellowText", "BlueBack");
text2style.ForeColor = Color.Yellow;
FpSpread1.NamedStyles.Add(backstyle);
FpSpread1.NamedStyles.Add(text1style);
FpSpread1.NamedStyles.Add(text2style);
FpSpread1.ActiveSheetView.Cells[0,0,2,0].StyleName = "OrangeText";
FpSpread1.ActiveSheetView.Cells[0,1,2,1].StyleName = "YellowText";
Dim backstyle As New FarPoint.Web.Spread.NamedStyle("BlueBack")
backstyle.BackColor = Color.Blue
Dim text1style As New FarPoint.Web.Spread.NamedStyle("OrangeText", "BlueBack")
text1style.ForeColor = Color.Orange
Dim text2style As New FarPoint.Web.Spread.NamedStyle("YellowText", "BlueBack")
text2style.ForeColor = Color.Yellow
FpSpread1.NamedStyles.Add(backstyle)
FpSpread1.NamedStyles.Add(text1style)
FpSpread1.NamedStyles.Add(text2style)
FpSpread1.ActiveSheetView.Cells(0,0,2,0).StyleName = "OrangeText"
fpSpread1.ActiveSheetView.Cells(0,1,2,1).StyleName = "YellowText"       

SPREAD デザイナでの設定

  1. NamedStyleコレクションエディタを起動します。
  2. 〈追加〉ボタンをクリックし、名前付きスタイルを追加します。
  3. 必要なプロパティを設定します。
  4. コレクションに追加するスタイルの数、2.〜3.の手順で追加します。
  5. 〈OK〉ボタンをクリックし、エディタを終了します。
  6. シート、列、行、セルなどを選択し、[プロパティグリッド]のプロパティ(DefaultStyleNameなど)に、追加したスタイルの名前を設定します。

また、名前付きスタイルは、NamedStyleエディタを使用して設定することもできます。

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