PowerTools InputMan for ASP.NET 8.0J
DisplayFormat プロパティ (GcNumber)
使用例 

表示用の数値書式を示すNumberDisplayFormatオブジェクトを取得または設定します。
構文
Public Property DisplayFormat As NumberDisplayFormat
public NumberDisplayFormat DisplayFormat {get; set;}

プロパティ値

既定値:GrapeCity.Web.Input.IMNumber.NumberFormat("####0.##", "", "","-", "")

NumberFormatのプロパティ 説明
NumberDisplayFormat.Digit 数値の桁数、および小数点と桁区切り記号の位置を設定します。リテラル文字列は設定できません。
NumberDisplayFormat.PositivePrefix 正の数値の前に配置する通貨記号などのリテラル文字を設定します。
NumberDisplayFormat.PositiveSuffix 正の数値の後に配置するリテラル文字を設定します。
NumberDisplayFormat.NegativePrefix 負の数値の前に配置する通貨記号や負号などのリテラル文字を設定します。
NumberDisplayFormat.NegativeSuffix 負の数値の後に配置するリテラル文字を設定します。
解説
数値コントロールの表示書式は、DisplayFormatプロパティが参照するNumberDisplayFormatオブジェクトを使って設定します。このオブジェクトの7つのプロパティにキーワードとリテラル文字列を設定することで、表示書式を作成します。

DisplayFormatプロパティが参照するNumberDisplayFormatオブジェクトの各プロパティを空の文字列(""またはString.Empty)に設定すると、数値コントロールの動作は次のようになります。デフォルトでは、DigitおよびNegativePrefix以外のすべてのプロパティが空の文字列に設定されています。

対象となるプロパティ 数値コントロールの動作
Digit Formatプロパティで設定したDigitの書式が適用されます。
PositivePrefix 数値の前には何も表示されません。
(通貨記号も表示されません)
PositiveSuffix 数値の後には何も表示されません。
NegativePrefix 数値の前には何も表示されません。
(負号も通貨記号も表示されません)
NegativeSuffix 数値の後には何も表示されません。

書式設定に使用するキーワード

数値コントロールの表示書式を設定するNumberFormatオブジェクトの各プロパティでは、以下のキーワードが使えます。なお、各キーワードは特定のプロパティでしか使用できません。各キーワードを使用できるプロパティは、下表内の「対象」に記載しています。

キーワード 説明
# 数値の桁を指定します。値が0の場合は何も表示されません。
(対象:Digit)
0 数値の桁を指定します。値が0の場合は0を表示します。
(対象:Digit)
.(ピリオド) 小数点の表示位置を指定するプレースホルダです。実際に表示される小数点は、 DecimalPointプロパティで設定します。
(対象:Digit)
,(コンマ) 桁区切り記号の表示位置を指定するプレースホルダです。実際に表示される桁区切り記号は、 Separatorプロパティで設定します。
(対象:Digit)
[DBNum1]G 数値を漢数字で表示します。(例:一億二千三百四十五万六千七百八十九)
(対象:Digit)
[DBNum2]G 数字を漢数字(大字)で表示します。(例:壱億弐阡参百四拾伍萬六阡七百八拾九)
(対象:Digit)
[DBNum3]G 数字を漢数字と全角の数字を組み合わせて表示します。(例:1億2千3百4十5万6千7百8十9)
(対象:Digit)
[DBNum4]G 小数点以下の数字を漢数字を使って表示します。(例:〇.九分八厘七毛六糸五忽四微三纖二沙一塵)
(対象:Digit)
[:] [###:千]のように使用します。コロンの前に記載した桁数をコロンの後に記載した文字列に置き換えます。(例:1,234千円)
(対象:Digit)
$ 通貨記号の表示位置を指定するプレースホルダです。実際に表示される通貨記号は、CurrencySymbolプロパティで設定します。
(対象:PositivePrefix、PositiveSuffix、NegativePrefix、NegativeSuffix)
\ キーワードをリテラル文字として表示させます。
(対象:PositivePrefix、PositiveSuffix、NegativePrefix、NegativeSuffix)

入力と表示の桁数が異なる場合

Format.DigitプロパティとDisplayFormat.Digitプロパティの設定値は、互いの書式の桁数が異なる場合でも、Valueプロパティの値には影響を与えません。

たとえば、DisplayFormat.Digitプロパティに設定された書式の小数部の桁数が、Format.Digitプロパティの小数部の桁数よりも少ない場合、フォーカス喪失時に0として表示されることがあります。この場合でも、Valueプロパティには元の値が保持されます。
使用例
最初のサンプルコードは、FormatプロパティとDisplayFormatプロパティを使って数値書式を設定する方法を示します。
下のサンプルコードは、同じ設定をNumberFormatおよびNumberDisplayFormatオブジェクトを明示的に生成することで行います。
' 入力書式の設定
GcNumber1.Format.Digit = "######.##"
GcNumber1.Format.PositivePrefix = "+"
GcNumber1.Format.NegativePrefix = "-"
GcNumber1.Format.PositiveSuffix = ""
GcNumber1.Format.NegativeSuffix = ""

' 表示書式の設定
GcNumber1.DisplayFormat.Digit = "###,##0.00"
GcNumber1.DisplayFormat.PositivePrefix = "$"
GcNumber1.DisplayFormat.NegativePrefix = "$-"
GcNumber1.DisplayFormat.PositiveSuffix = "(税別)"
GcNumber1.DisplayFormat.NegativeSuffix = "(税別)"

' 記号などの設定
GcNumber1.CurrencySymbol = "\"
GcNumber1.DecimalPoint = "."
GcNumber1.Separator = ","
GcNumber1.NegativeColor = Color.Red

' 入力許可範囲の設定
GcNumber1.MinValue = -99999.99D
GcNumber1.MaxValue = 99999.99D
// 入力書式の設定
GcNumber1.Format.Digit = "######.##";
GcNumber1.Format.PositivePrefix = "+";
GcNumber1.Format.NegativePrefix = "-";
GcNumber1.Format.PositiveSuffix = "";
GcNumber1.Format.NegativeSuffix = "";

// 表示書式の設定
GcNumber1.DisplayFormat.Digit = "###,##0.00";
GcNumber1.DisplayFormat.PositivePrefix = "$";
GcNumber1.DisplayFormat.NegativePrefix = "$-";
GcNumber1.DisplayFormat.PositiveSuffix = "(税別)";
GcNumber1.DisplayFormat.NegativeSuffix = "(税別)";

// 記号などの設定
GcNumber1.CurrencySymbol = "\\";
GcNumber1.DecimalPoint = '.';
GcNumber1.Separator = ',';
GcNumber1.NegativeColor = Color.Red;

// 入力許可範囲の設定
GcNumber1.MinValue = -99999.99M;
GcNumber1.MaxValue = 99999.99M;
Imports GrapeCity.Web.Input.IMNumber

' 入力書式の設定
GcNumber1.Format = New NumberFormat("######.##", "+", "-", "", "")

' 表示書式の設定
GcNumber1.DisplayFormat = New NumberDisplayFormat("###,##0.00", "$", "$-", "(税別)", "(税別)")

' 記号などの設定
GcNumber1.CurrencySymbol = "\"
GcNumber1.DecimalPoint = "."
GcNumber1.Separator = ","
GcNumber1.NegativeColor = Color.Red

' 入力許可範囲の設定
GcNumber1.MinValue = -99999.99D
GcNumber1.MaxValue = 99999.99D
using GrapeCity.Web.Input.IMNumber;

// 入力書式の設定
GcNumber1.Format = new NumberFormat("######.##", "+", "-", "", "");

// 表示書式の設定
GcNumber1.DisplayFormat = new NumberDisplayFormat("###,##0.00", "$", "$-", "(税別)", "(税別)");

// 記号などの設定
GcNumber1.CurrencySymbol = "\\";
GcNumber1.DecimalPoint = '.';
GcNumber1.Separator = ',';
GcNumber1.NegativeColor = Color.Red;

// 入力許可範囲の設定
GcNumber1.MinValue = -99999.99M;
GcNumber1.MaxValue = 99999.99M;
参照

GcNumber クラス
GcNumber メンバ

 

 


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