PowerTools InputMan for ASP.NET 8.0J
コントロールにショートカットキーを追加

ここでは個々のコントロールにショートカットキーを割り当てる方法について解説します。コントロールにショートカットキーが割り当てられている場合、そのコントロールにフォーカスがある状態でショートカットキーが押されると、割り当てられている動作が実行されます。

コントロールにフォーカスがあるかどうかに依らず、ページ全体にショートカットキー機能を設定するには、「ページにショートカットキーを追加」の項目を参照してください。

デザイン画面でのショートカットキーの設定
ショートカットキーと動作の割り付けは、専用のエディタを使用することで、容易に設定することができます。

ショートカットエクステンダをWebフォームに配置すると、Webフォーム上にある各コントロールのプロパティグリッドに「GcShortcut1 の Shortcuts」(太字部分はショートカットエクステンダのIDにより異なります)が追加されます。



ボタンをクリックすると、下記の「ショートカットキーの編集」エディタを起動できます。


定義済みの動作を割り当てる

「ショートカットキーの編集」エディタを使用して、ショートカットキーにKeyActions列挙体で定義されている動作を割り当てるには、次の手順で行います。
  1. [ショートカットキー]ペインで、ショートカットキーとして使用するキーを指定します。「キーボードからの入力」をチェックしてキーボードから入力するか、「リストから選択」をチェックして選択します。
  2. [動作]リストに表示されている割り当て可能な動作を選択します。
  3. ダイアログ中央にある〈追加〉ボタンをクリックします。[現在使用されているショートカット:]ペインにショートカットが追加されます。
  4. 〈OK〉ボタンをクリックします。

独自のクライアント側スクリプトを割り当てる

「ショートカットキーの編集」エディタを使用して、ショートカットキーに独自のクライアント側スクリプトを割り当てるには、次の手順で行います。
  1. *.aspxファイルに、実行したい動作のクライアント側スクリプトコードを実装します。
  2. 「ショートカットキーの編集」エディタを開きます。
  3. [ショートカットキー]ペインで、ショートカットキーとして使用するキーを指定します。「キーボードからの入力」をチェックしてキーボードから入力するか、「リストから選択」をチェックして選択します。
  4. [クライアント側スクリプト]コンボボックスから、1.で実装したクライアント側スクリプトのメソッド名を選択します。
  5. ダイアログ中央にある〈追加〉ボタンをクリックします。[現在使用されているショートカット:]ペインにショートカットが追加されます。
  6. 〈OK〉ボタンをクリックします。

なお、デザイン画面のツールボックスから、以下のInputMan for ASP.NETのコントロールをWebフォーム上にドラッグすると、自動的にショートカットエクステンダが追加されます。
コードでのショートカットキーの設定
ショートカットキーに割り当てる動作は、ShortcutActionオブジェクトを使用して作成します。コントロールにショートカット機能を追加するには、GetShortcutsメソッドで関連付けられたショートカットのコレクションを取得し、そのコレクションに新たなショートカットを追加します。

定義済みの動作を割り当てる

KeyActions列挙体で定義済みの動作をショートカットキーに割り当てるには、ShortcutActionクラスのActionプロパティを使用します。

次のサンプルコードでは、Visual Studio標準のテキストボックスコントロール(TextBox1)に、[Alt]+[N]のショートカットキーで、次のコントロールへフォーカスが移動する動作を設定します。
Imports GrapeCity.Web.Input.IMExtenders
Imports GrapeCity.Web.Input.Core

Protected Sub Page_Load(ByVal sender As Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Me.Load
    If Not IsPostBack Then
        ' ShortcutActionオブジェクトを作成します。
        Dim sAction As New ShortcutAction
        ' 割り当てる動作を設定します。
        sAction.Action = KeyActions.NextControl
        
        ' テキストボックスコントロールにショートカット機能を追加します。
        GcShortcut1.GetShortcuts(TextBox1).Add(Keys.N Or Keys.Alt, sAction)
    End If
End Sub
using GrapeCity.Web.Input.IMExtenders;
using GrapeCity.Web.Input.Core;

protected void Page_Load(object sender, EventArgs e)
{
    if (!IsPostBack)
    {
        // ShortcutActionオブジェクトを作成します。
        ShortcutAction sAction = new ShortcutAction();
        // 割り当てる動作を設定します。
        sAction.Action = KeyActions.NextControl;
        
        // テキストボックスコントロールにショートカット機能を追加します。
        GcShortcut1.GetShortcuts(TextBox1).Add(Keys.N | Keys.Alt, sAction);
    }
}

独自のクライアント側スクリプトを割り当てる

独自の動作を実装済みのクライアント側スクリプトをショートカットキーに割り当てるには、ShortcutActionクラスのClientFunctionプロパティを使用します。

次のサンプルコードは、[Shift]+[C]キーでテキストコントロールの背景色と文字色を変更するショートカットキーを設定する例を示します。
Imports GrapeCity.Web.Input.IMExtenders
Imports GrapeCity.Web.Input.Core

Protected Sub Page_Load(ByVal sender As Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Me.Load
    If Not IsPostBack Then
        ' ShortcutActionオブジェクトを作成します。
        Dim sAction As New ShortcutAction
        ' 実行するクライアント側スクリプトを指定します。
        sAction.ClientFunction = "ChangeColor"
        
        ' テキストコントロールにショートカット機能を追加します。
        GcShortcut1.GetShortcuts(GcTextBox1).Add(Keys.C Or Keys.Shift, sAction)
    End If
End Sub
using GrapeCity.Web.Input.IMExtenders;
using GrapeCity.Web.Input.Core;

protected void Page_Load(object sender, EventArgs e)
{
    if (!IsPostBack)
    {
        // ShortcutActionオブジェクトを作成します。
        ShortcutAction sAction = new ShortcutAction();
        // 実行するクライアント側スクリプトを指定します。
        sAction.ClientFunction = "ChangeColor";
        
        // テキストコントロールにショートカット機能を追加します。
        GcShortcut1.GetShortcuts(GcTextBox1).Add(Keys.C | Keys.Shift, sAction);
    }
}
function ChangeColor()
{
    // テキストコントロールの背景色、文字色を変更します。
    FindIMControl("GcTextBox1").SetBackColor("yellow"); 
    FindIMControl("GcTextBox1").SetForeColor("red"); 
}
参照

 

 


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