PowerTools InputMan for ASP.NET 8.0J
2.0Jからの移行

ここでは、プロジェクトをInputMan for .NET 2.0J Web Forms EditionからInputMan for ASP.NET 8.0Jへ移行する際、移行ツール実行後に必要な作業について説明します。

メンバの変更

以下のケースでは移行後に手動でコードを修正する必要があります。

AllowSpaceプロパティ

テキストコントロールのAllowSpaceプロパティは、FormatプロパティのキーワードS(半角)"または"S(全角)"を使用して制御するよう変更されました。AllowSpaceプロパティを設定している場合は、Formatプロパティを使用してください。書式設定の詳細は「テキストコントロール - 書式の設定」を参照してください。

DropDownShadowプロパティ

テキスト、コンボ、日付(8.0Jでは日付時刻)、数値コントロールの各クラスのDropDownShadowプロパティは、DropDownクラスのDropDownShadowプロパティに変更されました。それぞれのクラスのDropDownShadowプロパティを使用していた場合は、次のように変更します。
' 変更前
' Date1.DropDownShadow = True
' 変更後
Date1.DropDown.DropDownShadow = True
// 変更前
// Date1.DropDownShadow = true;
// 変更後
Date1.DropDown.DropDownShadow = true;

AutoDropDownプロパティ

コンボコントロールのAutoDropDownプロパティは、DropDownクラスのAutoDropDownプロパティに変更されました。AutoDropDownプロパティを使用していた場合は、次のように変更します。
' 変更前
' Combo1.AutoDropDown = True
' 変更後
Combo1.DropDown.AutoDropDown = True
// 変更前
// Combo1.AutoDropDown = true;
// 変更後
Combo1.DropDown.AutoDropDown = true;

DropDownWidthプロパティ

コンボコントロールのDropDownWidthプロパティは、ListBoxクラスのWidthプロパティを使用するように変更されました。
バルーンチップの外観
バルーンチップのデフォルトのスタイルが、3.0JまでのWindows XPを基調したスタイルから、7.0J以降ではシンプルなスタイルとなり、アイコン画像も変更されました。


(図)3.0J以前と7.0J以降のバルーンチップのデフォルトスタイル

2.0JのようなWindows XPスタイルで表示する場合は、BalloonTipInfoクラスの以下のプロパティを設定します。

変更箇所 プロパティ 設定値
背景色 BackColor System.Drawing.SystemColors.Info
境界線色 BorderColor System.Drawing.Color.Black
閉じるボタンの画像 CloseButtonImage BalloonTip_CloseButton_Normal.gif
マウス通過時の閉じるボタンの画像 HoveredCloseButtonImage BalloonTip_CloseButton_Hovered.gif
押されたときの閉じるボタンの画像 PressedCloseButtonImage BalloonTip_CloseButton_Pressed.gif
アイコン画像 IconImage BalloonTip_Error.gif
BalloonTip_Information.gif
BalloonTip_Warning.gif
のいずれか
システムアイコンを使用するかどうか UseSystemIcon False

閉じるボタンやアイコンの画像は、2.0Jの以下のインストールフォルダから取得してください。

インストールフォルダ(デフォルト:[Program Files\InputManNETWeb2])
  \Bin
   \images

非推奨メンバ
3.0J以降で、多くの新機能が追加され、仕様変更が行われています。この仕様変更により不要となるメンバは、非推奨(Obsolete)メンバとして互換性のために残されています。2.0Jから移行したプロジェクトでこれら非推奨メンバが使用されていても、エラーは発生せずに2.0Jと同様に動作します。非推奨メンバに対応する新機能については「非推奨メンバ」を参照してください。
外観の変更
バージョンアップに伴う新機能の追加やコントロールの内部構成の最適化により、実行時の描画スタイルやサイズが異なる箇所があります。 そのため、移行ツールで移行後に必要に応じて値を設定する必要があります。 変更された箇所の詳細については「8.0Jでの変更点」を参照してください。
参照

 

 


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